こんにちは!
突然ですが、Web制作に携わっていると良く目にする「フロントエンド」と「バックエンド」の違いについてみなさんは理解できていますか?
僕は、Web制作の勉強を始めたときこの違いを分かっていませんでした。
学習中の勘違い
僕がまだ案件に携わる前、独学で勉強していたときにWebサイトのログイン機能を実装しました。
フォームとボタンを用意して「これでログイン完成!」と満足していたのですが、実際にはログインできませんでした。
何故なら、入力したユーザー情報をチェックする仕組みを準備していなかったからです。
「なんで動かないんだろう?」と悩んで調査を続けた結果、ユーザー情報を保持するためのサーバーが存在し、そこにデータを渡す必要があると知りました。
これが、僕がWebサイトの制作にはフロントエンドとバックエンドと呼ばれる2つの領域があることを知ったきっかけです。
らいち最初は機能が実装できず悔しかったですが、振り返ればこの出来事を経てWebサイト作りの理解が一気に深まりました。
今回は、そんなWeb制作におけるフロントエンド、バックエンドの違いについて紹介していきます。
【入門】フロントエンド、バックエンド


まずは、フロントエンド、バックエンドの概要について説明していきます。
フロントエンドとは、Webサイトの閲覧者(ユーザー)が見たり触ったりする見た目の部分を開発する部分を指します。



お店で例えると、「ショーウィンドウ」や「接客担当」を想像するとわかりやすいです!
具体的には、Webサイトそのものの見た目や、ページ内にあるボタン操作機能を実装したりします。
そして、開発の目的はユーザーが見やすい、使いやすいUI(ユーザーインターフェース)の作成です。
ただ、デザインが良いことや色使いが綺麗などだけではダメで、ユーザーが不便を感じないデザインや機能、アクセシビリティを実装できるかがポイントとなります。
続いてはバックエンドです。
フロントエンドとは違って、ユーザーの目に見えない部分を担当し、データの処理や管理、システムの動作を調整することが主な仕事です。



フロントエンドと同様にお店で例えると、バックエンドは「倉庫」や「裏方の仕事」を指します。
具体的には、ユーザが見えないデータベースの設計構築から入力したデータをデータベースに保存するAPIを開発、画面に表示するデータをフロント側のサーバに渡す機能の実装を担います。
開発の目的は、安全かつ効率的にデータを扱い、システム全体が正しく動作するようにすることです。
実際にWebサイトへアクセスする際は、以下のようなやり取りが行われています。
以上が、Webサイトを表示するまでの大まかな流れになります。
次の項目からは、より詳しい部分に触れながら説明していきます。
フロントエンドエンジニアの役割と主要な言語


Webサイト制作において、ユーザが見たり操作したりする「見た目」の部分を開発するのが、フロントエンドの仕事です。
求められる機能は以下になります。



アクセシビリティ対応(障がいのある方でも使いやすい設計)などを実装
できる技術があるとより重宝されます。
フロントエンドで人気なプログラミング言語3選
フロントエンドの作業では、これから紹介する3つの言語を主に使用します。
HTML(Hyper Text Markup Language)
HTMLは、コンピュータが理解できるマークアップ(文章構成の指示のこと)をするための言語です。
具体的には、Webサイト上の文字や画像の表示、構造の作成などといった「骨組み」を担当します。
他にもこの言語で実装できる機能は多くありますが、あくまで土台の作成なので、静的なWebサイトの実装にとどまります。
そこで、次に紹介するCSSによってWebサイトに彩りを与えてくれます。
よく誤解されるのですが、HTMLはマークアップ言語なのでプログラミング言語ではありません。
この点は注意が必要です。
CSS(Cascading Style Sheets)
CSSは、HTMLで作成した文章などに装飾することができる言語です。



HTMLと同様、CSSもプログラミング言語ではないことは覚えておいて
ください。
文字の色や大きさ、背景の設定、配置調整といったスタイル(見た目)の変更を担当してくれます。
また、このCSSで設定したボタンにカーソルを合わせると色を変更する、など簡単なアニメーションも設定でき、より動的なWebサイトが制作できます。
HTMLとCSSの組み合わせでも基本的なWebサイトは完成できますが、よりレベルの高いものは次の言語を用いることで可能になります。
JavaScript
最後に紹介するのは、プログラミング言語の「JavaScript」です。
この言語を使用することで、Webページに「動き」や「反応」を加えることができます。
例えば、Webサイト上に表示されている画像の自動スライドや警告文のポップアップ表示、入力フォームのエラーチェックなどが実装可能になります。
HTMLとCSSを組み合わせることで、制作できるWebサイトは高品質な作品にまで仕上げることができます。



JavaScriptで作成できる機能については、以下の記事を是非参考にしてください。
【学習中級者向け】JavaScriptで作れるものガイド|ChatGPTを使った実践方法で解説 – WEBの図書館
以上3つの言語が、フロントエンドの主流になります。
これらの言語を習得することで、普段閲覧しているWebサイトから、企業のホームページレベルまで制作することが可能になります。
バックエンドエンジニアの役割と主要な言語


フロントエンドとは異なり、目に見えない部分を整えるのがバックエンドエンジニアの仕事です。
主な作業は、サーバーサイドの処理やデータベース操作などを担当します。



バックエンドのプログラミング言語のほかに、SQLというデータベースを操作する言語の習得も必要になってきます。
またバックエンドで使用するプログラミング言語は、サーバーサイド言語と呼ばれ、HTMLと違い検証ツールではコードが見えない特徴があります。
以下は、求められる仕事内容の一例になります。
バックエンドで人気なプログラミング言語3選
ここからは、フロントエンドと同じく、バックエンドで主流な言語を3つ紹介します。
バックエンドで使用されるプログラミング言語は、実はフロントエンドよりも選択肢があります。これから紹介する言語以外も触れてみることをおすすめします。
PHP(Hypertext Preprocessor)
まず紹介するのは、PHPです。
Webサイトやアプリケーションに特化した言語で、バックエンドの学習を始めるのにおすすめの言語です。
例えば、HTMLで記述したコードの中にPHPのコードを埋め込み、ユーザーが入力した内容に応じて表示を変える、といった処理が可能です。
そのため、フロントエンドの知識があれば理解がスムーズなのも特徴です。
他にも、記述するコードが異なっても同じ処理が実装できる特徴もあり、自由度の高さも魅力の一つです。
ただし、自由にコードを記述できる分、バグの発生につながることもあるので検証はしっかり行いましょう。
Java
次に紹介するのは、Javaになります。
この言語の特徴としては、WindowsやAndroidといったOSに依存することなく、どんな環境でも使えることです。
自身のPC環境を新しく準備することなく学習を始めることができます。
より詳しい特徴を述べますと、Javaはオブジェクト指向(それぞれの処理を部品化し、それらを組み合わせることで1つのプログラムを構築していくやり方)の言語です。
この特徴により、共通の処理を再利用・転用して開発作業を効率化できる他、プログラム管理もしやすくなるので、複雑な処理の構築も容易になります。
ただ、デメリットを挙げるとすれば、他の言語に比べて記述するコード量が多いため、学習難易度は少し高めになります。
Ruby
最後に紹介するのは、Rubyになります。
大きな特徴としては、日本人が開発しており、シンプルな構文と日本語対応が充実した言語になっています。
その他には、「ライブラリ」と呼ばれる特定の機能実装を可能にするソースコードの集まりが豊富で、サーバーサイドで実装したい機能が充実していることも挙げられます。



例えば、ログインや新規登録の処理が可能になる「Device」
(ユーザー認証機能を簡単に実装できるライブラリの一つ)などがあります。
日本人にとって環境が整っている言語ですが、プログラムの処理速度が他の言語に比べて遅いことがデメリットになります。
これは、プログラミングコードを機械語に翻訳しながら処理を実行する「インタプリタ型言語」であるからです。
以上3つが、バックエンドで需要の高い言語になります。
他にもよく使用される言語があるため、フロントエンド以上に触れてみることをお勧めします。



ここまで紹介したプログラミング言語の学習~案件獲得までのロードマップを紹介した記事も、是非参考にしてみてください。
なぜ案件が取れない?“あと一歩”を超えるためのWeb制作スキルと学習法
よくある質問・比較集


ここからは、フロントエンド、バックエンドでよく調べられる項目について回答していきたいと思います。
双方にメリット、デメリットがあるので、みなさんの参考になればと思います。
Q1.フロントとバック、どっちが向いている?
それぞれのエンジニアに向いている、性格や特徴について簡単に列挙します。
フロントエンド
・デザインや見た目に興味がある人
・新しい技術や流行に興味がある人
→実装するコードなどの流行り廃りがかなり激しいため
・ユーザー目線を持てる人
→ただデザインが良いだけでなく、一人のユーザーとして閲覧者が見やすい、使いやすいを意識できる人
バックエンド
・データの受け渡しや構造などの、PC、ネットワークの「仕組み」に興味がある人
→幅広い知識が必要になるため、知識欲がある人・向いている傾向
・裏方の仕事が好きな人
→フロントエンドとは違い目に見えない部分を構築していくので、縁の下の力持ちが活躍できる分野
以上が、フロントエンド、バックエンドそれぞれに適正のある人の特徴になります。
継続的な学びはバックエンドでも必要ですが、より知識のアップデートが必要なのはフロントエンドになります。
Q2.初心者におすすめ言語って?
正直にお伝えすると、学び始める言語はなんでも良いです。
なぜかというと、実務においては「どのプログラミング言語ができるか」より、「学んだプログラミング言語で何が実装できるか」が重要だからです。
なので、まずは多くのプログラミング言語に触れてみて、興味があるものを習得していってください。
そのうえでオススメするなら….
フロントエンド
まずはHTMLとCSSを学習し、慣れてきたらJavaScriptを習得。
バックエンド
RubyかPHPから始めるのがおすすめ。



ちなみに、フロントとバック両方できる人材を求めても良いですが、
器用貧乏にならないよう意識してください。
また、キャリアとしてバックエンドエンジニアを目指すにも、多少なりともフロントエンドの知識は必要です。
まずはフロントエンドの勉強から始めることを推奨します。
Q3.どっちのエンジニアが稼げるの?
どちらも大きな差があるわけではないですが、傾向としてはバックエンドの方が単価が高いです。
月収の比較ですが、フロントエンドで平均50〜70万、バックエンド平均60〜90万となります。



ちなみに、バックエンドの知識があるフロントエンドエンジニアだと
希少価値が上がります。
ただし、バックエンドは実績を求める傾向が多いため、まずはフロントエンドでの案件から始めることがおすすめです。
Q4.将来性に違いはあるの?
フロントエンド、バックエンドともに、まだまだ将来的に需要や伸びしろがあります。
フロントエンド
まずフロントエンドですが、Webサイトは企業だけでなく、個人でも制作依頼もあるため需要はまだまだあると思われます。
特に、今の時代はスマートフォンから閲覧する人が多く、複数のデバイスからのアクセスを想定したUI対策ができる人は、今後も重宝されるでしょう。
また、バックエンドに比べると習得も容易で、案件にも早く取り掛かることができます。
ただし、比較的すぐに習得できるということは競合が多いことを表しているため、技術の差別化が無いと単価が低くなりがちです。
バックエンド
次にバックエンドですが、フロントエンドよりも将来性があると言われています。
なぜなら、作業内容がシステムやサービスが「どう動くか」を担当するため、専門知識が高い人材を欲している依頼者が多いからです。
特に、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化でクラウド環境に移行することが近年増加傾向にあり、よりデータベースやサーバー知識が豊富なエンジニアは重宝されます。
細かい調整や運用保守など地道な作業が多いですが、自身が手掛けた仕組みでサービスを動かせるため、大きな達成感と腐ることのない知識を得ることは将来的に役立つことでしょう。
コラム:AIによる影響はあるのか?
近年AIは凄まじい進歩を遂げており、将来的には今ある仕事がいくつかAIに変わってしまうともいわれています。
では、フロントエンド、バックエンドの仕事はどのような影響があるのでしょうか?
結論としては、すぐに影響はでないものの、将来的には多くの作業がAIによって効率化されるかも知れないです。
すでに、簡単なコードや繰り返し処理などの自動化できる部分はAIが代替できます。
そのため、AIに仕事を奪われないためにも、いくつか対策が必要です。
①セキュリティ対策
実は、ここまでで紹介したプログラミング言語には、対策しないと悪意ある利用者によって攻撃されることがあります。
例に挙げると、PHPではクロスサイトスクリプティング攻撃への対策が必要です。
ただ、現在のAIではこのようなセキュリティ脅威への対策はまだ不十分です。
しっかり人間の目で確認できる知識を身に着けることも忘れないでください。
②回答内容の添削
先ほどの説明と似ていますが、AIが生成したコードを検証できる知識習得も対策の一つです。
AIを利用することでさまざまな疑問を解消してくれますが、まだ回答内容が不正確です。
見た目上は問題なく動作しても、後で重大なエラーが露呈する可能性も含んでいます。
そのような事態に陥らないよう、しっかりとしたプログラミングスキルを身に着け、AIの回答に対してしっかり検証できるようにしましょう。
③AIを「使いこなす」
AIの進歩は脅威ですが、上手に利用することで頼もしい味方ともなり得ます。
質問の尋ね方やどのような動作かをしっかりと学ぶことができれば、コーディング作業の頼もしい味方となり業務効率も大幅に向上することが可能です。
そのためには、AIに関する学びも必要になってきますが、自身の仕事を奪う敵ではなく良き「同僚」として、より品質の高いWebサイト制作のお供にしていきましょう。
注意点


ここまでフロントエンド、バックエンドについて多くの特徴や魅力をお伝えしました。
しかし、それぞれ学んでいくうえで陥りがちな罠について改めて説明します。
フロントエンド
・流行の移り変わりに注意
フロントエンドの技術の流行は、かなり早いといわれています。
デザインもそうですが、使用するフレームワークや最適化されたパフォーマンスの実装技術など多岐にわたります。
ユーザーに見られる部分だからこそ、流行に乗り遅れない対策は必要です。
・ユーザー目線を常に意識
この点についても、フロントエンドを担当する側としては意識したいです。
ユーザー目線というのは、使いやすい、見やすい、構成が崩れていないなどを指します。
ただ、どうしてもデザインに気を取られて利便性や多様性を蔑ろにしてしまいがちです。
このような第三者視点を持ち続けることも重要な要素です。
バックエンド
・フロントエンドより学ぶことが多い
フロントエンドの学習量が少ないというわけではありませんが、それでもバックエンドの知識は多岐にわたります。
プログラミング言語の勉強から、サーバーやデータベースの操作、データの受け渡しの流れなど、IT分野の知識を網羅しなくてはなりません。
バックエンドエンジニアとして進むならば、しっかり基礎部分から固めていきましょう。
・セキュリティ対策は万全に
バックエンド側で取り扱うデータには、ユーザーの個人情報などの機密事項が含まれています。
対策もなしに制作を続けてしまうと、サイバー攻撃を受けて信用を失うなど取り返しのつかない事態になりかねません。
バックエンドの学習では、データ通信の暗号化やアクセス制御などといったセキュリティ分野も疎かにしないよう心がけてください。
最後に


フロントエンドとバックエンドの違いについて、それぞれよく理解してもらえたかと思います。
まずは、この記事で紹介したプログラミング言語に触れてみて、興味や魅力を感じる部分を探ってください。
その見つけたヒントが、エンジニアとしての第一歩となってくれます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が、みなさんの進むべき道の力添えになれば嬉しいです!









