これから書くことは、WEB制作でフリーランスや収益化を目指している方に向けた内容です。
ですので、収益化を目指しているのではなく、ただご自身でデザインやコーディングをできるようになりたい方向けではありません。
あくまで、デザインかコーディングかどちらから学習すればいいか迷われている方に向け、
少しでも早く収益化するために、効率の良い方法をお伝えする記事となります。
また、デザインから学習される方を批判する意図もありません。

僕は自分が体験したことや見たことを、嘘偽りなく自分の言葉で正直にありのままお伝えします。
ですので気分を害される方もいらっしゃるかもしれませんが、その点はご留意ください。
最後までお読みいただければ、しっかりと解決法もお伝えしています。
では始めていきましょう。
多くの人がデザインから始める理由


デザインから始めるべきか、コーディングから始めるべきか。WEB制作の学習を始める多くの方にとって、これは最初の課題ですよね。
そしてWEB制作を始めるとき、デザインの学習から始められる方が非常に多いです。



実際に僕も最初はデザインからWEB制作の学習を始めました。
ではそれはなぜなのか?
これにはイメージの部分が大きく関係していると僕は思います。
まず一般的に多くの方が持つコーディングへのイメージとしては、「意味の分からない英数字がたくさん並んでいてよくわからない。文系だしコーディングって難しそう」コーダーに対するイメージとしても「暗い部屋でパソコンをタイピングする眼鏡をかけた根暗なハッカー」のような、まあこれは僕が最初に感じていたイメージですが(笑)
このようなイメージを持たれている方もいるかと思います。
一方でデザインに対するイメージといえば、「なんだかクリエイティビティを発揮して直感的にできそうだし、簡単で楽しそう」と考えた方もいらっしゃることではないでしょうか?
それに「デザイナー」これほど甘美な響きがあるでしょうか?
その響きだけで昔の僕は、オフィスカジュアルを着こなすお洒落な人を思い浮かべていました(笑)
軽口はここまでにして、こういったイメージから直感的で自分でも出来そうと考えてデザインから勉強を始める方は少なくありません。
ですがそれが多くの人にとっても、また僕にとっても苦難の始まりでした。



なぜデザインから始めるとWEB制作は大変になるのか?
今回はその理由や解決法、どちらから学習を始めればいいのかを解説します。
デザインから学習を始めると収益化が地獄になる7つの理由
①競争率が高い


まず挙げられるのが、デザイナーを目指す方とデザイナーの人口の多さ。
大前提として、現在デザイナーは飽和状態にあります。皆さんも一度は耳にしたことがあるかもしれません。
そして競合が多いということは、当然案件獲得の倍率は大幅に上がりますし、価格競争が起こることになります。
それに、駆け出しである場合はスキル面での勝負や実績が乏しいことから、なおさら価格での競争をするほかありません。
なぜデザイナーは飽和状態なのか、先ほど述べたイメージのほかに、デザイナーを取り巻く周辺環境も要因としてあります。
現在女性、特にママさんを対象としたデザインスクールというのが本当にとても多いです。
具体名は出しませんが、皆さんも一度は目にしたことがあるかと思います。
そして、大半のそういったスクールというのは「誰でも3か月でデザイナーになれます。在宅ワークを目指しましょう!」といった形で宣伝しています。
ですが結論からお伝えすると、それは厳しいです。
なぜなら、
・収益化のためには、デザイナーとしてのスキル・クライアントワーク・営業についてなど覚えることが沢山ある点
・卒業までは3か月でも、蓋を開けてみれば授業は2週間に1度、それも集団での授業で、営業などについては具体的に教えてくれない場合が多い点
と、これでは収入を得ていくことは大変厳しいというからです。
そして上記のようなスクールを卒業された方含め、収益化のため市場に多く参入し、
少ないパイの中で営業しているのが、今デザイナーを取り巻く環境です。



このような状況を一部のエンドクライアントや制作会社がどのようにとらえているか、制作会社に在籍していた僕目線で正直にお伝えすると
「自称デザイナーと名乗る、スキル感微妙な方々が大量に営業を仕掛けてきて鬱陶しい」というのが正直なところです。
もちろん最初は制作会社もこのような方々に仕事を振っていたようですが、ほとんどの制作会社が「案件を依頼するにはデザインスキルも営業力も何もかも足りない」と判断したようで「すでに何度か案件を依頼している既存の優秀なデザイナーに優先して案件をお渡しし、新規の方はなるべくお断りしよう」という形へ市場全体が変容しつつあります。
ですので案件獲得が非常にしづらいという現状があります。
②収益化のポイントが読めない


さらにデザインの難しい点はそれだけではありません。
他にもよく言われる点として「収益化のポイントが読めない」ということがあります。
これはどういうことかというと、デザインには絶対的な正解はないということに起因しています。
正確には、個々人の中にはおそらく100点のデザインというのは存在するのですが、誰が見ても100点と思えるデザインは存在しないということです。
ですので例えば、Aさんに作成したデザインを見せたときには高く評価されたが、Bさんには酷評された。なんてことは当たり前にあります。
つまり、デザインとは、一人一人が持つ「好きな色」「嫌いな色」「形」など、さまざまな要素が複雑に組み合わさってできる、まさに感性の領域なのです。
これが千差万別なデザインが世にあふれる理由でもあり、デザインの面白い点でもあります。
ですが収益化を目指すには、この感性の領域が足かせになる場合があります。
つまりどういうことかというと、デザイナーのデザインに対する感性と、クライアントのデザインに対する感性が、マッチしないと収益化に繋がらないということなのです。
これは例えるなら、あなたがデザインをプロに依頼したいと考えたとき、おそらく沢山のHPやデザイナーのポートフォリオ等に目を通し、その中で良いと思ったデザイナーにお仕事を依頼するかと思います。
ではなぜそのデザイナーを「良い」と思ったのか?
それはおそらく、自分が好きだと思えるデザインの世界観などをそのデザイナーが作成していたからでしょう。



ですのでこの、デザイナーとクライアントの感性がマッチしないと収益化には繋がりづらく、
また良いと思ってもらえるクライアントと当たるかは運次第なので、
デザイナーは収益化のポイントが読めないということなのです。
③デザインには正解がない


また、デザイン初心者がやりがちなミスとして、ヒアリングが甘く、そのせいで何度も修正を食らうというものがあります。
僕も経験済ですが、デザインとは自分の感性を詰め込んだいわばこだわりの分身。
それが何度も突き返されると、かなりメンタル的にきついです。
加えて、修正対応に時間や労力も大幅にとられますし、デザインが一通り完成しても、なんだか全体のバランスが悪い気がする。
なのでロゴを移動させて、すると今度は配色が合わなくなって、また修正して…気が付けば正解が分からなくなり、時間ばかりかかってしまう。
こういうことが初心者のうちはよくあります。
デザインには正解がないからこそ、このような泥沼にはまってしまいがちなのも難しい点です。
ワンポイントアドバイス
ヒアリングはとにかく徹底的に行いましょう。
そして完成形を意識してデザインしていくことが大切です。
基礎の基礎ですが、意外と出来ている方は少ないです。
クライアント管理の仕方はこちらの記事でも解説しています。
独立したてのWeb制作者がやるべきクライアント管理で失敗しないための秘訣
④スキルセットが読めない
また他にも副次的な要素として、デザイナーはスキルセットが読みづらいという問題もあります。
そもそもスキルセットとは何かというと、一人一人が持つスキルのセットのことです。
例えば僕であれば、コーディングならhtml、css、wordpress、javascript等のスキルが該当します。
そしてコーディングには正解が存在します。
何故ならデザイナーから降りてきたデザインを基にコーディングを行い、指定された通り動かせれば良いからです。
ですので、例えば「wordpressを触れる」と先方にお伝えした場合、先方からしてもwordpressを触れるということは「大体構築やwordpress化は出来るよね」という共通認識があるため、コーダーであれば少し話すだけでその方の大まかなスキルセット、つまり実力が分かります。
一方でデザインではどうでしょうか?
結論からお伝えすると、先ほどから述べている通りデザインには正解がないです。
ですので例えば「Photoshop、Canva、Figmaが触れます」と先方に伝えたところで、触れるの絶対的な基準がデザインにはないため、スキルがどれくらいあるのかが判断しづらいです。
体験談として、Photoshopを触れるデザイナーさんを募集したところ、ただカーソルでロゴを移動させることを触れると思い応募されてきた方も本当にいましたし、反対にしっかりとツールを使いこなせる方もいました。
このような事情から、デザイナーのスキルセットを見極めるのは困難なのです。
では「ポートフォリオを提出すればいいじゃないか!」と考えますよね。
ですが、駆け出しのデザイナーが案件をとるのは難しく、またしっかりと先方にスキルが伝わるような案件だとなおさらです。
さらに残念なことに業務委託等を考える場合、実績のないデザイナーは採用されづらく、ポートフォリオの提出までそもそもたどり着かないケースもあります。
ポートフォリオの作成方法をまとめた記事はこちら
Web制作フリーランスとして活動するためのポートフォリオ作成方法を紹介!
⑤下流工程が分からないのでコーダーとトラブルになりやすい


さらにデザイナーを目指す上で一番の問題点といってよいこと。それはデザインだけを学習してしまうと、高確率でコーダーとトラブルになってしまうということです。
これは大きな問題で、何故ならほとんどの場合、デザイナーはコーダーと案件対応することになるからです。
デザインを学習中の方なら、こんな文言を聞いたことはないでしょうか?
「コーダーに分かりやすいデザインを心がけましょう」
よく使われる言葉です。
ですが、コーダーに分かりやすいデザインの具体的な中身というのは、当然ながらコーディングを学習しなければ分かりません。
なので「コーダーに分かりやすいデザインを」という言葉だけは分かっていても、中身については良くわからず、結果としてコーダーとトラブルになってしまうことが本当によくあります。
よくある事例として、特に初心者のデザイナーは自分の感性にのっとり、デザインを作成します。
なんとなくの感性で「ロゴを少し斜めにした方がスタイリッシュに見えるな、ここは…」と思うがままにデザインした結果、パーツも分かれていない。余白も統一されていない。テキストに無駄な余白があるetc…最高にコーディングしづらいデザインの完成です。
コーダーからすればたまったものではありません。
なんとなくでロゴを斜めにしているが、これをコーディングするのがどれだけ大変か「それをしなければならない根拠を、稼働時間が大幅に伸びるに足る理由を提示しろ!」となるわけです。



感性と論理のせめぎあいですね。
結果として、継続発注を逃すし、工程は増えるし、トラブルにもなるしで良いことがありません。
誰だって好んで人とトラブルになんてなりたくないですよね。
独りよがりのデザインではなく、下流工程をしっかり理解する必要があるのです。
⑥デザインはストックを作ることができない


さらにデザインはストックを流用できないため、毎回1からデザインを作成しなければならない点も難しいポイントと言えます。
これはどういうことかというと、例えば前回の顧客のデザインをそのまま流用する。といったことは出来ないということです。
当たり前と思うかもしれませんが、コーディングであればコードストックをとっておけるので、案件受注数に比例してコピー&ペースト出来る領域が広がり、どんどん案件対応が楽になります。
デザインにはそのアドバンテージがないため、毎度創意工夫していく力が求められます。
⑦クライアントの言いなりになってしまい、やりがいがなくなる


実をいうと、他にもデザインから学習すると収益化が難しい理由はいくつもあるのですが、最後に紹介したいのが、デザイナーから始めてしまうと、デザインにやりがいを感じられなくなる方が多いという問題です。
先ほどもお伝えした通り、クライアントの感性と、デザイナーの感性がマッチしないと収益化につながりづらいのがデザインの難しい点です。
よって、大半の駆け出しのデザイナーの方々は、案件受注のためにお客様のデザインに合わせていくことになります。
顧客の言いなりに、ただ言われるがままのデザインを作成する。
例えるならば、脳が顧客で、ただ得てきたスキルを出力する手足がデザイナーという構図になりやすいのです。
そうすれば修正の回数も減らせますし、お客様とトラブルになるリスクも回避できます。
ですが、本当にそれでいいのでしょうか?



デザインを始める方の大半が「自分で何かを生み出すのが好き。
クリエイティブな仕事がしたい。自分の世界観を広めたい」そんな思いでデザインを始められているはずです。
しかし、案件を進めるにつれ、気づくとデザイナーではなく誰かに言われるがままにデザインをするただの作業者になり果ててしまうことが多いです。
これでは「自分の感性を発揮する余地がなく、ただ再現性を求めるだけならコーダーと変わらないのではないか」と感じ、デザインそのものへのやりがいを失ってしまう方もいます。
また単純にやりがいが減るだけでなく、このように案件受注をしていくと、欠点もないが目を引くところもあまりない無難なデザインになりやすく、ポートフォリオに並ぶデザインも統一感がなく、どんなデザインが得意なのか分からないデザイナーの特色が出ないものになりやすいです。
そして結果的に案件受注しづらくなるケースもあります。
7つの理由の振り返り


まとめると
・デザインの方が簡単と考える人が多く、よって競合する人口が多く案件獲得が難しい
・デザインに正解はないため、泥沼にはまりやすい
・デザイン力を定量的に図る手段が少ないため、スキルセットも読みづらい
・コーディングの知識がないと、コーダーとトラブルになりやすい
・デザインはストックを作成できないため、毎度1からデザインしていくスキルが必要となる
・顧客の要望を意識し過ぎ、やりがいやデザインの世界観に統一感がなくなる
以上の理由から、デザインから学習を始めると収益化がしづらい傾向にあります。
結局どうすればいい?選ばれるデザイナーになる解決法


ここまで読むと「デザインで収益化するって絶望的じゃないか!」と思われた方もいると思います。ですが安心してください。最初にも申し上げた通り、僕はデザインを批判する意図はありませんし、しっかりと解決法もあります。



ではどうすればいいのか。結論、まずコーディングを学習してください!
そうすれば上記でお伝えしたデザインの課題を全て解決できます!
「そんなうまい話があるのか?」って思いますよね。
はい!あります!
ではなぜデザイナーを目指していてもコーディングを学習したほうが良いのか、僕の体験談を基にこれから解説していきます。
コーディングを学習したほうがいい5つの理由
①コーダーは人手不足で競合は少ない


まず先ほど、デザイナーは飽和状態であると解説しました。
ではコーダーはどうなのか?結論、全く足りていない状況です!
僕の周りでも、制作会社の方々は皆さん口を揃えてコーダーが足りないと仰ります。
特にwordpressまでしっかりとこなせる人材は、本当に重宝されます。
そもそもデザインを出来る方がいなければ、コーダーの出番はありません。
ですのでどうしてもデザイナーを選ばれる人も多いのです。
ですが、デザイナーが充分に確保できるようになり、今度はコーダーの需要が高まっているのです。
またデザインと比較し、コーディングの参入障壁は心理面含め高い傾向にあります。
デザインに興味を持つ糸口は日常にも溢れていますが、コーディングに興味を持つ機会自体もあまり多くないというのもあります。
ですが、一度その壁を超えてしまえば、今度はその壁が自分自身を守ってくれます。
参入障壁が高いというのは、競合となる者が少ないということでもあります。
そして競合が少ないということは、価格競争が少なく、案件を確保しやすいということです。
②収益化のポイントも読みやすい


先ほどデザイナーは収益化のポイントが読めないとお伝えしました。
これは、デザイナーのデザインに対する感性と、クライアントのデザインに対する感性が、マッチしないと収益化に繋がらないからであり、
例えばデザイナーのAさんとBさん。
同じようなスキルレベルで、同じお客様から同じデザインの要件を伝えられたと仮定したとき、完成するデザインは同じになるかというと、残念ながら同じになることは考えられません。
これは一人一人デザインの感性が異なるからであり、よって得られる結果も大きく変わるのです。
ではコーディングはどうでしょうか?
同じようにAさんとBさん。
同じようなスキルレベルで、同じデザイナーから同じデザインを伝えられたと仮定したとき、当然ながらコーディングの内容はほとんど同じになります。
よって収益化の再現性が高いのです。
スキルさえあればコーダーは案件受注が出来るわけですから、比較的収益化のポイントが読みやすいです。
③コーディングには正解がある


デザインと違い、正解があるのもコーディングの良い点です。
なぜならデザイナーのデザインを元に、コーダーはコーディングをするので、しっかりと要件通り動かすことが出来れば、あとはエラーが無いか、しっかりと読みやすいコードになっているかの確認が出来れば完成です。
自分の中にしか完成形、正解のないデザインと違い、泥沼にはまるリスクも少ないです。
④スキルセットも読みやすく、業務委託もしやすい


業務委託をしやすいのもコーダーの特徴です。
これは先ほど述べた人材不足やスキル感を把握しやすいという理由のほかに、再現性の高いコーダーはスキルさえあれば選ばれやすい側面もあります。
一方でデザイナーにはそれぞれのデザイン観があるため、スキルがあっても「うちの会社の求めるデザイン感が違う」というような理由で業務委託を断られるケースもあります。
⑤下流工程を把握しているためコーダーとトラブルになりにくい


コーディングを学習することで、コーダーとのトラブルを避けることもできます。
何故なら下流工程への解像度も上がるため、コーダーが分かりやすいデザイン・分かりにくいデザインの中身についてもよく理解できるようになるからです。
よって継続発注を逃すリスク等も下がりますし、下流工程を理解している・コーディングの知識があるデザイナーは現場で大変重宝されます。
5つの理由の振り返り


まとめると
・コーダーは人手不足で案件を比較的受注しやすい
・収益化のポイントも、再現性のあるコーディングであれば読みやすい
・コーディングには正解があるため、目指す形が分かりやすく泥沼に陥りにくい
・スキルセットも読みやすいため、業務委託もしやすい
・コーディングを学習することで下流工程を意識するようになり、コーダーとトラブルになるリスクも減らすこともでき重宝される



僕も実感していることですが、コーディングを学ぶことで、デザイン力も上がりますし、逆も然りです。
そもそもコーディング・デザインをそれぞれ別物と切り分けて考える方が多いですが、本来WEB制作という括りで見ると表裏一体。上流工程か下流工程かに過ぎないのです。
ですので、コーディングを学習してデザインを学習すると見えていなかった視点でデザインが見えるようになります。
また、コーディングの知識があるデザイナーは少なく、大変重宝されますし、案件受注もしやすくなります。
コーディング学ぶべき本当の理由


ここまでお読みいただきありがとうございます。
コーディングに少しは興味を持っていただけましたか?
「いやあ、でもまだコーディングって敷居高いなぁ」と感じられている方もいるかもしれませんね。
では前置きは終わりにして、ここから僕の書きたかった本題に入ります。
正直この先の内容は秘密にしたいのですが、特別にデザイナーを目指していても、コーディングを学ぶべき本当の理由をお伝えします。
絶対に後悔させないので、もう少しだけお付き合いください!
では、いよいよ本題に行ってみましょう!



まず結論からお伝えすると、デザイナーを目指していても、まずコーダーになることをおすすめします!
…はい。いきなりなんだよって話ですよね。
出来るならばコーディングを学習したくない方が多いですし、そんな遠回りしたくないと考えられるのが普通かと思います。僕もコーディング避けていたので(笑)
ですがこれにはしっかりとした理由が2つあります。
収入を大幅に上げることができる


またコーディングを覚えるメリットはこれだけではありません。
両取りが出来る点もコーディングを覚えるうえでのメリットです。
つまりデザインの案件が無いときは、コーデイングの案件を対応すればいいんです。
コーディングの案件に飽きたらデザインの案件を対応すればいいんです。
まとまった収入を得たいときは、コーディング・デザイン両方の案件を対応すればいいんです。HP制作を全て一人で対応する場合、ページ数等によりますが、単価が50万円を超えることもあり、収入が安定しますし、このような人材は非常に重宝されます。
強いやりがいを感じられるようになる


先ほどデザインだけではやりがいを感じられなくなるとお話ししましたが、コーディングを入口にデザインの案件を取っていくことが出来れば、やりがいは大きくなります。
何故ならすでにコーダーとしての実績があるため、任せてもらえるデザインの領域も大きくなり、よってある程度好きにデザイン観を自己表現していくことができ、主体性が生まれ、やりがいが生まれます。
それだけではありません。結果として完成するデザインもデザイナー自身の特色が大きく反映されたものとなります。
これはポートフォリオの統一感にも寄与し、結果的に○○さんのデザインだ!と認知されるためのブランディングにもなるため、固定ファンや知名度を上げるきっかけにもなります。
数多くのデザイナーの中から選ばれるデザイナーになるためには、このような認知拡大も視野に考える必要があります。
さらに言うと、いざとなれば一人で案件対応が出来るため、自分の裁量が許す限り好きなデザインを作成し、コーディングすることもできます。
全て自己完結するため、自分が作ってみたかった複雑なデザインでも文句を言われることなく伸び伸びとコーディングで動きをつけ、自由度の高いデザインが出来るようになります。
コーディングも含め自己完結出来るようになることで、本当の意味で自分の好きなデザインが完成すると僕は感じています。
先ほども解説したように、デザイナーは飽和状態ですが、コーダーとしてなら案件や業務委託も比較的簡単です。
ですので僕の勝ち筋としては、コーディングを入口にデザインの案件を取っていく!が正解だと考えています。
実際に僕や周りの方もこの方法で業務委託や案件を確保しています。
デザイン案件獲得のための具体的ステップ


具体的なステップは以下の通りです。
いくつか方法はありますが、まず案件受注がしやすいコーダーとして、制作会社などから業務委託を受けることを目指します。しっかりとスキルがあれば、このステップは割と簡単です。何故ならどの制作会社も優秀なコーダーを求めているからです。
コーダーとして業務委託や案件を受注し、収入を得ながらスキルアップを目指します。デザインの学習に収入を投資することでより効率よく学習を進めることができ、同時に実績も作っていけるので、ポートフォリオ等も充実させていきましょう。
コーダーとしての実績、収入等が安定してきたら、次はいよいよデザイナーを目指していきます。業務委託先等に「実はデザインも出来るんです」と売り込んでいき、デザインの案件を取っていきます。
上記の提案はほぼ確実に通ります。何故ならコーダーとしての実績・信頼がすでにあり、下流工程を理解しているためコーダーとトラブルになるリスクが少ないからです。この方法により単価の高いデザインの案件を確実に、定期的に確保していくことができます。
番外編:実はデザインストックは作れる!


先ほど、ストックを取っておけないのがデザインの難しい点だとお伝えしましたが、例外もあります。実は、コーディングを入口にデザインの案件を取っていくことが出来れば、デザインのストックは作れます。
どういうことかというと、デザインストックが作れない理由は、あくまで自分のデザインは複製して使いまわすことが出来ないからですが、では他のデザイナーさんのデザインであればどうでしょうか?というお話です。
もちろんプロのデザイナーのデザインを無料で見る機会なんて中々ないですよね。当たり前ですが。
でも、コーダーならどうでしょうか?
デザイナーのデザインを基にコーディングするコーダーであれば、プロのデザインを毎日のように見ることができます。さらにそのデザインをコーディングしているのは、自分自身。
つまりそのまま動いて今日から使えるストックの完成というわけです。
もちろん断っておきますが、僕は丸パクリしろ!と言いたいわけではないです。
ただ毎日のようにプロのデザインを見ることが出来るので、デザインに対する解像度・審美眼も上がりますし、この業界・界隈ではこういうデザインが受けやすいんだ・トレンドなんだ。という傾向と対策を学ぶこともできます。
何よりコーダーをしているだけで、デザイン力が格段に上がります。
デザイン力を上げるコツとして、よく色々なデザインを見るのがいいと言われますよね。



僕もデザインを学び始めた当初、よく電車の広告などにも注意を向けていました(笑)
ですがこれ、半分正解で半分間違いです。
これを料理に例えると、一度も卵焼きを作ったことが無い人が、プロの作る完成した卵焼きを見て、料理が出来るようになるのか?ということです。
もちろん完成形を意識することで、焼き加減や盛り付けなど学ぶことも多いでしょう。
ですが本当に卵焼きを作れるようになりたいのなら、それだけでなくプロの料理人の横に立ち、作る工程、調味料をどのように足すのか、どのような調理器具を使うのか、過程も知って始めて完璧な卵焼きを作れるようになるということです。
コーダーをしていると、どのように1からデザインを作っていくのか、その過程もデザインカンプ等を通して知ることが出来ます。



これはデザインだけを学習していては得られない大きなアドバンテージになります。
コーディングを学ぶべき本当の理由と案件獲得ステップの振り返り


まとめると
・最短で稼げるデザイナーになるためには、コーダーを目指すのがおすすめ
・競合が少ないため、コーダーとして案件受注をして収入を安定化させていく
・収入が安定したら、デザインの学習に投資しながら同時に実務で実績を作りましょう
・コーディングの実績が出来たら、それを入口にデザイナーとして案件受注を目指していく
・コーディングも出来るようになれば、収入は安定し大幅upも見込める
・実績が作れればデザインを一任されやすくなり、より自由度の高いデザインが出来るようになる
・やりがいも感じられ、創意工夫によりデザインにオリジナリティが生まれ、認知拡大にも繋がる
・コーダーとして案件を受注することで、プロのデザイナーがデザインを作る過程や、完成形を見ることができ、スキルアップに繋がる
というわけです。
デザイナーを目指す上で、コーディングを学習することは一見遠回りに思えますが、将来的にコーディングを学習したデザイナーとそうでないデザイナー、どちらが将来的に収入を安定させ、やりがいを持って仕事ができ、より高みへ立つのかは火を見るよりも明らかかと思います。



急がば回れと言いますが、僕も最初からコーディングの大切さを学べていたらなと思います。
この記事がコーディングを始める皆様の一助になると幸いです。
具体的な営業方法についてはこちらの記事でも解説していますので、合わせてご覧ください。
Web制作で案件獲得する方法は?これさえ読めば全てが分かる。営業ガイド完全版!
実はコーディングは簡単?コーディングに大切なのは熱量だ!


それでもコーディングに苦手意識がある方、よくわかります。
僕も元々文系で、いまだにデザインの方が実は好きだったりします(笑)



最後に一つコーディングに対する心構えをアドバイスをすると、コーディングは「最初から上手くいく!」と思わないでください。
初心者がコーディングに躓きやすいポイントとして、コーディングを始めてみたが、エラーが続き、自分は向いていないんだと思い挫折してしまうケース。
エラーを出さないことが正しいと、つい考えてしまいがちですが、そうではありません。
僕はコーダーとして収入を得て3年以上になりますが、wordpressやjavascriptでは未だにエラーを出しまくります(笑)
ちなみにこれは僕の周りのコーダーさんも一緒です。
つまりコーディングというのはエラーを出さないのが正解ではなく、出たエラーをいかに修正していくか。問題点を洗い出し、改善していくまさにトライ&エラーの工程なのです。
なので、プロでも毎日のようにエラーを出すものだと考え「学習をはじめたての自分がエラーを出すのは当たり前。むしろエラー箇所を洗い出していくのがコーダーの仕事だから自分のペースでコツコツ進もう」と思えれば絶対に大丈夫です!
コーディングに大切なのはあきらめの悪さ、それだけです。



むしろデザインと違い、エラーという形で間違っているよと教えてくれるコーディングが、最近はいくらか親切に思えます(笑)
もし、少しでもコーディングに興味が出ましたら、プロゲート、ドットインストール等無料でコーディングを学べるツールもあるのでぜひ試してみてください!
そもそも大半の方は、デザインに強いこだわりがあるというよりは「在宅ワークをしたい」という方が多いので、であれば是非コーディングの学習も視野に入れてみてはいかがでしょうか?という内容でした。
最後に





ここまで読んでくださった皆様、お疲れさまでした。
今回の記事は、従来の記事より情報量を増やしたプレミアム記事という新しい試みとなります。
今後も、画像比較をしながらどうすればより良いデザインになるのかをまとめた模範的デザインについての記事や、デザイナー・コーダーどちらを目指せば良いか、それぞれの方の傾向にあった選び方をまとめた記事等を執筆していくので今後もよろしくお願いします。
また現在、制作会社化を目指しており一緒に働いてくれる方を募集予定です。
そのため新規の方にも再現性を持って教えていけるノウハウを僕自身が積むため、一緒に働ける方を探すため無料の相談を実施予定です。
今回の記事でも書ききれなかったデザインのより具体的な学習方法や、今のスキルレベルを客観的に評価してほしいなどのご相談にもお答えしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。