クリエイティブな仕事がしたい。在宅ワークがしたい。
そう考えたとき、webデザインの学習が候補に入ってくるかと思います。
しかし、Webデザインについてインターネットで検索すると「やめておけ」「きつい」等という変換予測や文言がよく目につきますよね。
これにはしっかりとした理由があり、実際にwebデザイナーとして収入を得ていくためには、抑えておくべきスキルや、長所短所があります。
今回はその辺の知識を抑え、制作会社で働いていた僕の経験も基に、なるべく収益化まで簡単に進められるよう解説していきます。
Webデザイナーはやめておけと言われる原因と対処法とは?

まずなぜwebデザインがやめておけと言われているのか、理由を解説したいと思います。

正直最初に制作会社に就職してWebデザイナーを目指そうとしている場合、これが一番難しいでしょう。
悪いことは言わないので、やめておいた方がいいです。
まず制作会社のWebデザイナーはかなりブラックと言えます。
理由はいくつかありますが、まず年収が低いです。
僕の体験としても言えますが、転職サイト「doda」が調査したレポートを確認しても350万円ほどとなっています。
一見低くないようにも見えますが、これは全世代の平均値であり、未経験から就職し一年目の年収はだいたい高くても300万円に届かないことがほとんどです。
僕も最初はデザイナーとして制作会社に就職しましたが、20代であれば、月給22万前後からあれこれ引いて、手取りはだいたい18万前後でしたし、周りもそんな感じです。
さらに言うと、ボーナスもほとんどありませんでした。
Webデザイナーの収入が上がりづらい理由って?


もちろんすべての会社がそうではありませんが、Web制作の業界は、他と比較して売上や業績等が外的な要因に左右されることがよくあります。
これは最近だとコロナ渦で顕著でした。
どういうことかというと、コロナ渦でリモートワークが主流となりましたが、パソコンとインターネット環境があれば働けるWebデザイナーは真っ先にその対象となりました。
ですが会社の経営陣は気づくわけです。
「リモートワークが主流で大丈夫なら、色々な固定費(福利厚生や給料等)を払って正社員を雇うよりも、都度フリーランスに仕事を振った方がコストカットも出来るのでは?」と。
さらに、日本は正社員の雇用がかなり守られていることから、業績が少し悪化した程度では、従業員をすぐに解雇したり大幅に減給したりすることができないので、企業側からしてみれば正社員を雇用すること自体リスクなのです。
業績の高低差が激しく、安定しないWeb業界であればなおさらでしょう。
ですので、変化の激しいWeb業界の正社員は薄給になりやすい仕組みになっています。
成果重視のデザイナーという働き方と、日本の雇用形態があっていないわけですね。
またさらにWeb業界は中小企業が多く、下請けに案件を発注することもざらです。
下請けの多重構造になりやすく、当然下請けになればなるほど成果に対して給与が低い結果となります。
しかし、未経験から就職できるのは大抵この弱小下請けの会社になりやすいため、結果給与が上がりづらいのです。
さらに在宅ワークを志してWebデザインを学習する人口も多いため、人余り状態になっており、案件受注における営業にもっともリソースを取られるため、直接案件を獲得してくるわけではないデザイナーは営業と比べても給与がどうしても低くなりがちです。
フリーランスやクラウドソーシングの普及により、低価格での仕事の受注が一般的になってるのも原因のひとつでしょう。
就職をおすすめしない他の理由って何かある?


就職をおすすめしない理由はそれだけではありません。
一人一人が複数のタスクをこなすことになりやすい形態上、どうしても人に教えるリソースを確保しづらいため、あまりしっかりとした教育を受けられる環境とは言い難いです。
実際に先輩に教育コストをかけてもらいづらいため、就職したはいいものの会社の資料を確認しながら独学形式で実務をこなし学んでいくしかないという状況も散見されます。
ですので、本当に自分が現場で学んできた方法が正しいか分からず不安であるため、
独立前にもう一度学びなおしをスクール等でされる方も沢山いらっしゃいます。
また実務経験があっても営業の知識がなければフリーランスとしては厳しいので、
その点も学びなおしをされる方が多い要因の一つでしょう。
そのため正社員として働いて安定した給与を得ながら実務を学んでいきたいと考えて安易に就職を選択してしまうと、理想と現実のギャップに苦しむことになります。
これをリアリティショックとも呼びますが、このような状況に苦しみ日々煩雑な業務に忙殺され、いつの間にか独立を意識できなくなり退職する方も多いのです。
また余談ですが、同じ姿勢でパソコンにかじりつくので体、特に腰を壊しやすいというのもあります。大体デザイナーが納期を遅らせる場合、よくよく聞いていくと体調を崩してというのがとても多い印象です。
就職する際には注意!リアリティショックを感じやすいいくつかのパターンとは?


自分が正社員のWebデザイナーに向いているのか確認するために、いくつかリアリティショックに陥りやすいパターンも解説します。
僕は特に以下のような点で理想とのギャップを感じましたので、事前に把握しておきましょう。
①Webデザイナーは分類上クリエイティブの仕事に属してはいますが、業務を進めていく上でクリエイティブなスキルを発揮する機会は実はそこまで多くないです。
業務の大半は、顧客のイメージ通りにデザイン制作をするだけですので、
むしろ自身のクリエイティビティをどんどん発揮しようとすると、業務に支障が出ることもあります。
センスを活かしてクリエイティブな働き方がしたいという方がWebデザイナーになると、仕事にギャップを感じることもあると思います。
②Webデザインは図形の配置が少しでもズレていると、見る人に大きな違和感を与えてしまいます。
ですので、デザインの作業には常に繊細な意識力が必要とされます。
どれだけデザイン知識や優れたアイデア力を持っていたとしても、
大雑把な人はクライアントを満足させられるような成果物を作る事は難しいです。
なので、大雑把な方がWebデザイナーになると仕事で窮屈な思いを感じることになります。
直感的というよりは、下流工程のことも意識した意外と単調な作業なのです。
③当たり前ですがWebデザイナーの仕事は、全てに締め切りが設定されています。
複数の案件を同時に担当することも多く、そのためそれぞれの締め切りを守るようスケジュール管理をしていく必要があります。
しかし残念なことに、毎回余裕を持った締め切りが設定されていることは少なく、常に締め切りに追われながら働かなければならないといったような焦りを感じる事が少なくありません。
仕事をしていて焦りを感じやすいだけでなく、常に締め切りのことで頭がいっぱいになってしまうため、プライベートでも気が晴れない気分を味わうことはあります。
そのため、ワークライフバランスを意識した働き方を目指している方にはあまりおすすめできない側面もあります。
スクールが制作会社への就職を勧める理由とは?


ではなぜスクールが制作会社への就職をすすめる場合があるかというと、生徒が提携等している制作会社に就職した場合、一件当たりキックバックが入る場合もあるからです。
コストを投じて営業や実務に足る人材を育てるよりも、制作会社に就職させた方がスクールとしても教育コストをかけなくて良くなるからですね。
もちろんこれが全てではありませんが、負の側面も知っておくべきでしょう。
ほかにも考えておかなければならないリスクってある?


先ほどもお伝えした通りWeb制作は変化の激しい業界です。
特にWebデザインは、今でこそ人の手によってデザインを考え、人の手によってWebサイトを構築していますが、やがてこの役割をAIが担うとも予測されています。
将来的にWebデザイナーはAIに代替されるリスクがある仕事とも言われているため、これからAIが取って替わるかもしれない仕事に就くのはやめとけという意味で、Webデザイナーはやめとけと言われている側面もあります。
今はすでに簡単な絵であれば、生成AIによって短い文章だけで出力されるようになってきました。
実際にAIに代替されるかは分かりませんが、Webデザイナーを目指すのであれば、こういったリスクがあることも認識しておく必要があると思います。
正社員として働くなら抑えておきたい要点って?


このようなリスクを許容してでも就職して働きたい方は、以下のポイントをしっかりと抑えておくと良いでしょう。
まず、売り上げが急激に伸びる可能性を求め、臨場感や熱気を味わうことができる環境を求めているor起業をするために激務でも良いからとにかくバリバリ働きたい!
というような方以外は、できる限り大手の制作会社に就職することをおすすめします。
先述した通り、下請けばかりの会社だと、案件の単価がどうしても低くなりがちで、給与にもそれは反映されます。
スタートアップや中小企業などは、業績の面で伸びしろはありますが、基本的に少数案件を回すため業務量も多く、それに見合った給与が得られていないと感じる方も多いです。
またしっかりと教育のコストを割いている会社かどうか、見極めてから就職することをおすすめします。
これは難しいですが、一番良いのは実際にその会社で働いている社員の方から話を聞くことですね。
また平均年齢や男女比、勤続年数の平均や給与水準等、就職前に調べられることも多いので、進められたから、縁を感じたからといって勢いに任せずしっかりと下調べを行ってから就職することをおすすめします。
とはいえこのような環境の整った企業に就職するにはしっかりとしたスキルやポートフォリオ等が必要とされる場合が多いので、まずはしっかりと学習を行いましょう。
中途採用である場合即戦力になれるかどうかを企業側は重視しているのでなおさらです!
獲得しておくべきスキルは次の章で解説します。
結局フリーランスがおすすめなの?


身もふたもない話ですが、Webデザイナーはフリーランスになることを個人的にはおすすめします。
まず一番に挙げられるのが収入面の違いですが、同じ稼働量なら、正社員と比べて収入が2〜3倍違うこともあります。
これは特に自分で営業して案件を獲得できるようになれば、営業に中抜きされることもないので単価が大幅に上がります。



僕自身の実感としても、正直フリーランスにならなければWeb制作で
年収一千万に届くことは絶対になかっただろうと断言できます。
さらに面倒な人間関係やクライアントに煩わされづらく、取捨選択が出来ること、自由な時間や環境を選べる事などメリットは多いです。
ただし安定した収入や人間関係、雇用を求める方も居ますので、ご自身の理想の将来や性格などをよく吟味されてください。
今回の記事は僕の主観を多く含んで書いていますが、客観的に就職orフリーランスどちらがよいのかメリット・デメリットをまとめた記事にもこちらからアクセス出来ます。
プログラミングスクール卒業後のキャリア!将来、フリーランスとして稼ぐにはまずは転職?それともすぐにフリーランス?実体験を元に解説
デザイナーが獲得しておくべき基礎スキルとは?


僕の記事をいくつか読んでいただいた方ならもうお分かりかと思いますが、基本的にはデザイナーを目指していてもコーディングから学習することをおすすめしています。
ちょっと待って!デザインから学習すると収益化は難しい?コーディングから学習したほうがいい理由とは
ただ今回の記事はあくまでデザイナーに絞った内容になるので、コーディングについては割愛します。
そもそもどういった方がデザイナーに向いているのかも含め、抑えるべき必須スキルや、学習の順番、実務での注意点等を話していきましょう。
Webデザイナーの向き不向きやセンスって何?


「Webデザインにセンスは必要ない!」調べていくとそう言われている方が多いですよね。



僕も学習初心者の頃は「デザインなんだからやっぱりセンスが大事だろ!」とか思っていました。
しかし学んでいくうちに、ある程度体系化されたパターンやルールがあり、それを抑えていけばある程度のデザインは出来るようになりますよね。
実際にデザイナーとして働いて思うのは、Webデザインはセンスに頼りきるものではありません。
当初イメージしていた「クリエイティビティや自分のデザイン感を発揮して~」といった感覚に頼るというよりは、相手のニーズを把握して、ビジネスを円滑に行うためのイメージ戦略というのが近く、目的に合わせた適切な選択をする再現性が求められます。
つまり、クライアントの理想の形、目標に合わせたデザインをどれだけ汲み取り咀嚼していけるかが大切なのです。
ただし、センスというものを実感させられる瞬間もあります。
例えば、デザイナー歴が5年、10年ある方でも、デザインがなぜかパッとしない方も居ます。
そういう人を見るたびにセンスについても考えさせられます。
おそらく向き不向きはあるなと。
そしてWebデザイナーの素養とはなんだろうと考えたとき、一つの仮説が思い当たりました。
おそらくファッションセンスと相関関係があるなと。
よく絵心がある人はWebデザインも上手いのではないかと考えられている方が居ますが、それはあまり関係ありません。
一般的に絵がうまいというのは写実主義的な意味合いが強いので、リアルな絵をかければ上手いということになりますが、これには記憶力や描写力が必要です。
一方でWebデザインにはあまりそのような技術は必要ありません。
見やすいデザイン・見づらいデザインを体系的に理解して、法則通りパズルのように当てはめていく力。
つまり客観的視点とベストなフォント・色・形などを選択していくことが大事なのです。
そこで共通点が多いなと感じるのがファッションです。
職業柄色々なデザイナーの方にも会いましたが、私服がお洒落な方は、大体デザインセンスもいいです。
もちろん忙しくて気を回せてない方等もいると思いますが
多分オシャレと感じる人って、常にアンテナを張っていて、トレンドを抑えるのが得意なんですよね。
季節感やキレイ系アイテムとカジュアル系アイテムの取り入れ方も分かっていて、さらに自分の骨格などの体型や自分に合うシルエットや色と、そうでない要素を客観的に判断して、強みを伸ばすメタ認知力や色彩に対する感度の高さもある。
また、パーツの奥行き感、陰影の出し方やタイポグラフィ、膨張色や色を3色以上使わず統一感を出す。
差し色を意識してみるなど、Webデザインとファッションセンスってかなり親和性が高いと感じています。
奇抜すぎたりしてもだめだし、全てがバランスが揃っていなければ事故ってしまいがちですからね。
逆説的に言えば、普段から周りの方に「お洒落」とか「服どこで買ったの?」とかよく服装真似されるという方はWebデザインのセンスがあると言って良いと思います!
ですので状況に合わせたデザインの判断が得意、組み合わせに共通のパターンが導き出せる、普段からトレンドを意識している。
このような方はWebデザインに向いているセンスをお持ちであると言えますし、反対に自分の世界観が確立されており、感性に頼っている。
モチベーション維持はコツコツというより爆発型。奇抜で新しいデザインが得意。のような方はどちらかというとWebデザイナーには向かないかもしれません。
Webデザインはとにかくパターンの暗記です。
ですのでとにかく数をこなして慣れていってください。
Webデザイナーに求められる能力って?


デザイナーのセンスについて解説しましたが、では顧客に求められる能力にはどのようなものがあるのでしょうか?
まず1つ目はトレンドを抑える力。
デザインのトレンドの変化は本当に早いので、つい最近のデザインがもう古いという事もざらにあります。
ですので、常に新しいトレンドを取り入れられるアンテナを張っておく必要があります。
不思議なことに、いくらデザインが良くできていても「なんかダサくない?」と言われる事もあります。
実際に制作会社に居た頃、社内でデザイナーの管理に携わっていた時にもそういうデザインをよく目にしました。
トレンドを抑えていくことで今っぽさを出すことができます。
2つ目はヒアリング力です。
当たり前ですが、Webデザインはクライアントあってこそのお仕事です。
つまり自分が作ってみたいデザインというよりは、クライアントの要求に応えるデザインを作成しないといけません。
ただ見栄えの良いデザインを作成するのではなく、顧客がデザインに求める目標を汲み取らなければいけません。
例えば売上拡大を目指すためのデザインを顧客が求めるなら、お洒落さよりも分かりやすさや印象に残るデザインを意識しなければなりません。
ですので、顧客がイメージする物と全然違ったり、満足できない物を提出してしまうと相手からの評価は下がり、次回以降の仕事に繋がらなかったり別のデザイナーが選ばれることになってしまいます。
そうならない為にも顧客が意図する内容を正確にヒアリングし、アウトプットするコミュ力や傾聴力が必要になってきます。
日頃から、相手の話をよく聞き、意図を理解することを心がけるといいですね!
必須スキル


ではWebデザイナーに必要なスキルセットについても回答しましょう。
1つ目は基礎的なデザインの知識です。
Webデザイナーになるには、まず初めにこの基礎デザインの知識が必要ですね。
特に配色やレイアウト、フォントなどの知識は最低限抑えていくことが必須です。
たとえば、配色の3属性(色相・彩度・明度)や、レイアウトにおけるデザインの4つの基本原則(近接・整列・反復・コントラスト)は基礎知識として抑えておきたいところです。
フォントにおいては、明朝体・ゴシック体・セリフ体・サンセリフ体・メイリオ体など、文字の種類やWebサイト上でよく使用されているフォントもチェックしておきましょう。
これらは、知っているかどうかでデザインの最終的な完成度やクオリティを左右するともいえます。
タイポグラフィー等についてもぜひ押さえておきたいところですね。
こちらについては次回の記事で具体的に解説したいと思います。
フォントやレイアウトについては本でも学習できるので、以下に個人的におすすめな本のリンクをいくつか貼っておきますね。
デザインを学習するための本(ベストセラー的なもののリンクをいくつか貼る)
2つ目の必須スキルは、デザイナーとして走り出すためにはPhotoshopとIllustrator。
この2つのツールを使いこなすスキルです。



正直、Figma、Canvaなどは習得難度がそこまで高くないですし、Webコンテンツデザインの構成を制作するAdobe XD、Sketchなども一旦は後回しで大丈夫です。
あまり最初から一度に沢山のツールを使うよりも、一番よく使う汎用性の高いツールのスキルから堅実に取得していくのがいいでしょう。
あまり沢山のツールを一度に使っても覚えきれないですし、固定費もかなりかかってきますからね。
状況に応じて必要になったら都度学習してみるのが良いでしょう。
まずはPhotoshop単体だけでも大体の作業は行えますしフォトプランだけで大丈夫です。
ただこちらも年間固定費で1万円以上はかかってきます。
デザインだけのクラウドソーシング等の案件は単価も安いので固定費のほうがかかってしまっている方も少なくありません。
なので本当はコーディングから始め、収入を安定化させてからデザインに投資していくのが良いと言えます。
Webサイトのデザインにおいて最も重要になるのがPhotoshopなので、まずはこのスキルを抑えていきましょう。
最初は色々なメニューバー・ツールを選択し、何がどこに配置されているか覚えるところから始めていくことが大切です。
特に抑えておきたいのは以下の項目になります。
ブラシ・シェイプ・グラデーション
テキストツール
選択範囲と画像の操作
レイヤー
マスク
色調補正とレタッチ
上記の使い方が分かればOKです。
Photoshopについては、あれこれ学ぶよりも、実際にツールを使って色々と試しながら覚えるのが学習の近道ですね。
分からないことは都度ネットで検索するか、チュートリアルのページを確認しましょう。
分かりやすく解説されているため、根気よく触っていけば十分に解決できます。
またWebデザインの現場で多用されるIllustratorについても
・グラデーションのオブジェクト作成
・アウトライン化で形を変えてみる
等の操作が出来るようになっていれば問題無いです。



少しでも早くデザインスキルを習得したければ、Photoshopに絞って勉強しても大丈夫です。
制作の現場でもPhotoshopを使う場面の方がとにかく多いので。
Webデザイナーにおすすめのツールは、こちらの記事でも解説しています。
3つ目はUI/UXの基礎知識ですね。
UIとは、ユーザーインターフェースを意味し、ユーザーとサービスを繋ぐ接点のことを指します。
具体的に言うと、マウスやキーボード、スピーカー、ディスプレイなどの入力装置や、Webページの画面レイアウト、フォーム、メニュー、ボタン、色、アイコン、テキストなどがUIの要素になります。
この配置等が上手くできていないと、使いづらいサイトだなとユーザーに印象を与えることになります。
たまになんだか使い勝手が悪くイライラしてしまうサイトってありますよね。
UXとはユーザーエクスペリエンスのことを言い、ユーザーがWebサイトに対して抱く印象のことを指します。
WebサイトのUIのよさはもちろんですが、コンテンツで得られる情報が濃いほどユーザーのUXも良くなります。
Webデザイナーになるには、このUI/UXの基礎知識が欠かせません。
ユーザーに好感を持たれる美しいサイトデザインとは何か、その要素を勉強しておくことが大切です。
有名企業のホームページ等を閲覧して、UI/UXにこだわっている点があれば考察し、再現できるよう自分なりに落とし込んでおくことをおすすめします。
4つ目はコーディングのスキルです。
特にHTML、CSSは最低限触れた方が良いでしょう。
コーディングを学習することでデザインへの解像度はより上がりますし、対応できる案件の幅も広がります。
よく「コーダーに分かりやすいデザインを心がけましょう」と言われますが、コーダーに分かりやすいデザインの中身は、当然コーディングを学習しなければ分かりません。
そしてデザインスキルしかない場合、コーダーと組んで案件対応することになりますが、その結果コーダーに分かりやすいデザインが分からず、トラブルになる方が散見されます。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
ちょっと待って!デザインから学習すると収益化は難しい?コーディングから学習したほうがいい理由とはしたほうがいい理由
無料でコーディングを学習できるドットインストールやプロゲートといったサイトもあるので、コーデイングに興味のある方はぜひこちらのサイトでも試してみてください。
番外編:営業スキルとクライアントワーク力
こちらは就職するなら必須のスキルではありませんが、フリーランスとして活動していくのであれば必須のスキルとなります。
案件獲得したいです。でも営業の仕方がよくわかりません。では話にならないからです。
クライアントワーク。つまり顧客管理も同様です。顧客といざ繋がることが出来たけど、いつ見積を出せばいいか分からない。ヒアリングの仕方が分からない。打ち合わせで何を話せばいいか分からない。これでは案件を回していくことは出来ません。
以下の記事で、それぞれ具体的な営業方法とクライアントワークについて解説していますので、ぜひご参照ください。
Web制作で案件獲得する方法は?これさえ読めば全てが分かる。営業ガイド完全版!
成り上がるためのtoBクライアントワーク大全〜全ては売上拡大のために〜
どうやって案件を回していけばいいの?


さて、ここまでよくある質問に答えて来ましたが、学習がひと段落し、案件を獲得できても、どのように案件を回していけば良いか分からない方は多いのではないでしょうか?
そこで個人的おすすめなのが、チーム化してみることです。
コーディングもデザインも営業もクライアントワークももちろん高水準で全てを両立できるようになることが理想形ではありますが、あまりに難易度が高いですよね。
そこでチーム化をおすすめしたいんです。
Web制作を学習している方でも、一人一人強みは違います。
人と話すのが得意で営業が得意な方もいれば、先々を見通して逆算してスケジュール管理をするのが得意な方も、コーディングが得意な方も、デザインが得意な方も。
苦手を補いあえるパートナーを見つければ、お互いに強みをより昇華させていくこともできます。
結果効率も良くなりますし、不安もヘリ、モチベーションも上がります。
今はSNSや異業種交流会など、自分と同じような境遇の方と知り合う手段はいくらでもあるので、どんどん積極的に声をかけていきましょう!
ただし、まずしっかりと目標設定をすることが大切です。
そしてその目標を忘れてはいけません。
初心忘れるべからずですね。
チーム化したからといって、ただ楽しむためだけの井戸端会議のようになってはいけません。
同じ境遇の気の合う仲間と話している間は焦燥感も忘れることが出来るし、存在意義を感じられますよね。
しかしそれでは傷の舐め合いにしかなっていないのです。
生産性を意識していきましょう。
最後に


Web制作を学習していると「何が分からないか分からない状態」に陥りやすいですよね。
実際僕もそうでした。
そこで今回はデザインに焦点をあて、よくある皆さんの疑問に答える形での回答型記事にしてみました!
好評であればまた第2弾も執筆したいと思います。
そのほかご要望があればぜひDMにご連絡ください。
またDM等にていつも応援メッセージをくださる方、ありがとうございます。
さて、最後に選ばれる存在になるための心構え的なことについて少し語ってみようと思います。
それは、今学習していることを好きになること。夢中になること。ですね。
どれだけ努力をしていても、それを努力と思っているうちは、夢中でやっている。好きでしょうがなくて学習している人には勝てないなと実感します。
でも別に特別凄いスキルなどを身に着ける必要はありません。



大事なのは堅実さです。
全く実務経験がなくても、顧客にすぐに返信をすることは出来るはずです。
最初スキルのないころは、そういったすぐの対応で差をつける。
優秀だけど忙しい先輩デザイナーが取りこぼした顧客を、対応力で差をつけて奪っていくのです。
どんどんセルフブラックになっていきましょう。
今のこのご時世は、パワハラなどで頑張ることへの基準値が下がっています。
ただ経営者層の方の中には、やはりそのような昔気質な人はいます。
しかし、公にそれを求めることはできない。
だからこそ、自分でどんどんセルフブラックになれるのが強いのです。
才能は忘れていた若さがいりません。
しんどくてもどんどん自分が成長できる環境に飛び込んでください。
怖さは成長痛です。
本気感が大事だと僕は思います。
人よりも頑張っていると、時に足を引っ張られることも、そんなに頑張らなくても良くない?など言われることもありますよね。
頑張る人は必ず孤独になります。
ですがきっと報われます。



僕はこれからも一人でも多く熱意ある方の助けになれるよう記事を書いていきます。
お互いに頑張りましょう!では、次の記事でまた!