
お久しぶりですらいちです!
デザインをしていてもなんかイマイチなんだよなーと思うことありますよね。
また、これはいいデザインだと思っても見た目だけ良くて全然成果に繋がらなかったなんてことも多いと思います。
いきなりですが、以下の2つのデザインを比べて見てどっちの方が、売上につながると思いますか?
一見すると、どちらも良いデザインだなと思いますよね。
ただ、見ているターゲットやベネフィットによって成果は全く変わってきます。
そして、どちらかが、見た目も良くて、実際に売上につながるデザインです。
これらを判別して、作成できるデザイナーが一流のデザイナーといっても過言ではありません。
とは言っても、見た目も良くて、実際に売り上げにつながるデザインってどうやったら作れるの?と記事を開いてくださったあなた。大正解です!
これから誰でもすぐに実践できる超具体的な方法について画像で分かりやすく解説していきます。
この記事に掲載するために、僕が一から作成したデザインを元に解説していくので、再現性がかなり高いと思います。
ビフォーアフターを比較しながら一緒に見ていきましょう。
これであなたも今日から売り上げに貢献できるデザイナーに!
それでは始めていきましょう!
Web制作デザインで直感と論理になぜ分けられるのか?


まず、デザインは直感と論理に分けることができます。
もう少し具体的には、直感が「見た目が良いもの」で論理が「利便性が高いもの」です。
しかし、なぜ2つに分けられるのでしょうか?
それには、2つの理由があります。
理由1.人間の脳の反応の違い
見た目の良さは、人間の感覚脳に訴えかける要素です。
視覚的な快感や美しさは、直感的に清潔感があって綺麗な印象を感じやすいかと思います。
例えば、スキンケア商品のLP(ランディングページ)で、以下のような要素があるとします。
・淡いパステルカラー(リラックス効果を与える)
・高品質な製品の写真(細部まで美しく加工された画像)
・「自然」や「潤い」を連想させる水滴や植物のモチーフ


この場合、感覚脳はこのデザインを見た瞬間に、「心地よさ」や「好感」を感じることが多いです。
この直感的なポジティブな感情が、「この商品は良さそう」という無意識の判断を促します。
ここで重要なのは、ユーザーはまだ商品の具体的な詳細を読んでいなくても、「魅力的だ」と感じるということで、デザインの第一印象がいかに大切かが分かると思います。
皮肉なことに人間のルックスも一緒で、見た目が良い人に対して好印象を抱きますよね?考えてみれば、日常生活においても一緒なのです。
一方、利便性は、人間の論理脳に訴える要素です。
行動や課題解決の効率性が重視されます。
ネットショッピングする際に、住所の打ち込みがウザくなる時なんてありませんか?
また、定期便を解約したいけど、解約の案内が分かりにくくて、時間がかかる💢
なんてこともあると思います。
例えば、Eコマースサイト(例:Amazon)の場合、以下のようなデザインが利便性を高めます。
・商品カテゴリーが明確に分類されている
・検索バーが目立つ位置に配置されている
・ワンクリックで購入できるボタンがある


この場合 論理脳は、「このサイトは自分が欲しい商品を効率的に探せる」と判断します。結果として、ストレスを感じることなく商品を購入できるため、再訪問の可能性が高まります。
ここで重要なのがデザインが良くても、利便性がないとユーザーにストレスを加えてしまい、離脱されるということです。
人間も同じですよね、いくら見た目が良くても、店員に横柄な態度の人は、今後会うのはやめようとなりませんか?逆に、見た目はそこそこでも、さりげなく気を回してくれる人とはストレス溜まらないと思います。
以上のように、感覚脳と論理脳は異なる反応を示しますが、どちらもユーザー体験(UX)において重要です。
感覚脳は「第一印象」や「感情的なつながり」に影響を与えます。
論理脳は「目的の達成」や「効率性」に基づいて行動をサポートします。
成功するWebデザインは、この2つの要素をバランス良く統合し、感情的な魅力で惹きつけ、論理的な利便性で行動を促すことが必要となります。
理由2.コンテクストの違い
聞き馴染みがないと思うので、一応説明しておくと、コンテクストとは、文脈や状況のことを指します。
そして、「コンテクストの違い」は、ユーザーがデザインをどんな状況(文脈)で使うか に基づいて、デザインの役割を考える視点になります。
そのため、ユーザーが「何を求めているか」によって、直感重視のデザインが求められるのか、論理的なデザインが必要なのかが変わります。
例えば、以下のようにブランドサイトとECサイト、ニュースサイトでは、デザインの役割が異なります。
状況(コンテクスト) | 直感が求められる場面 | 論理が求められる場面 |
ブランドを知る段階 | 高級ブランドサイト、映画やゲームのプロモーションサイト | |
衝動的な購入を促す | 期間限定セールLP | |
エンターテイメントを楽しむ | 映画・ゲームの特設サイト | |
商品を購入する | ECサイトの購入フロー | |
情報を素早く取得したい | ニュースサイト、ブログ | |
正確な情報が求められる | オンラインバンキング、 企業の採用ページ |
ブランドイメージや購入意欲を高めることが目的の場合、直感的な美しさが重視されます。


例えば、GUCCIのブランドサイトは直感的な見た目の印象が強いです。
これは、ブランドイメージを訴求するためで、GUCCIを知らない人でも、こんなデカデカGUCCIと表示されていたら、第一印象が強くて記憶に残りやすいと思います。
複雑な操作や情報の取得が求められる場合、利便性が重視されます。
例えば、三菱UFJ銀行のサイトは、個人か法人かで大きく分けられています。
これは、個人か法人が口座の開設や申込みもしくはログインをすることが考えられるためで、ユーザーが流入してきた時、まずは「個人のお客さま」か「法人のお客さま」のボタンを迷わず押すと思います。この迷わないというのが非常に重要になるのです。
まとめると、
デザインを考えるときは、「このデザインは、人間の脳にどう認識されるのか?」 という視点と、「このデザインは、どんな状況で使われるのか?」 という視点の両方を意識することが重要です。
「デザインの美しさ」と「使いやすさ」のバランスを取りながら、ユーザーのコンテクストに合った設計をすることで、売上やコンバージョンにつながるデザインが実現できる。
ここまでで、なぜ、直感と論理のデザインに分けられるかがわかったと思います。
次に、直感のデザインと論理のデザインについて解説いたします。
直感のデザインとは何か?


先ほども説明しましたが、大事なのでこの後も何度も言います笑。
直感のデザインは、人間が何となく心地よく感じる見た目のデザインのことです。
直感的なデザインは、主に 「心地よい見た目を作る色と配置」 と 「美しさの心理的効果」 の2つの要素から成り立っています。
1.心地よい見た目を作る色と配置
見た目の良い色と感じるものは色彩の調和がとれており、
心地よい色の組み合わせは、見る人に自然な安心感を与えます。
具体的には、補色(反対色)やアナログ配色(隣り合う色)を利用することで、視覚的な一貫性を持たせ、スムーズに情報を伝えることができます。


例えば、ポカリスエットのサイトでは、白と水色を使用しており、「清涼感」を表現しています。
見た目のデザインで違和感を感じることがなく、爽やかな飲料というイメージが頭の中にスッと入ってくると思います。
◾️色彩の調和のポイント
・補色(反対色)やアナログ配色(隣り合う色)を使う
・視覚的な一貫性を持たせる
また、レイアウトのバランスも直感のデザインで重要になります。
対称性や黄金比を取り入れたデザインは、秩序と調和を感じさせることができます。
例えば、この洗顔商品のLPでは、左右対称のレイアウトとなっており、非常に見やすいですよね。
これが、片方に寄ってしまうと写真や文字の配置が不規則なデザインになり、違和感を覚えると思います。
まあ、簡単にいうと、
ゴミ屋敷のような人の部屋は見た目が悪いと感じ、インテリアが充実していてシンプルな部屋は見た目が良いと感じるのと同じです。
デザインも同じで、シンプルで綺麗なサイトは見ていて気持ちが良いですよね。
◾️レイアウトのバランスのポイント
・対称性や黄金比を取り入れる
・偏ったレイアウトにしない
・シンプルにする
加えて、余白の使い方も直感のデザインで重要になります。
適切にホワイトスペースを配置することで、見やすさと洗練された印象を演出できます。
先ほどの洗顔商品のLPでも、行間・文字間の余白が十分に空いており、テキストを自然に読めたと思います。
また、コンテンツ同士の間隔も一定の間隔で空いており、コンテンツからコンテンツに移る際に、スッと視線を動かすことができます。
さらに、画面の余白も十分に使われており、画像に目が行き過ぎないので、見みやすくなっています。
このように、余白があることで、見やすくなり商品の説明を読むのに集中することができますよね。
◾️余白の使い方のポイント
・行間・文字間の余白が十分に空ける
・コンテンツ同士の間隔を空ける
・画面の余白を十分に使う
2.純粋な美しさの心理的効果
そもそも、美しさの心理的効果とは、「デザインの美しさが、人の感情や判断に影響を与える」ことを指します。
人は直感的に「美しいものは良いもの」「整っているものは信頼できる」と感じる傾向があり、この心理がWebデザインや商品ブランディングにも大きく関わってきます。
美しいものは良いものと捉えることを審美的快感効果と言います。
人は「美しいデザイン」のものを見ると、それが機能的で使いやすい、品質が高いと錯覚するのです。
つまり、実際の使いやすさとは関係なく、「見た目が整っているだけで優れたもの」と判断します。
例えば、東京の帝国ホテルのサイトでは、黒とゴールドを基調にしたシックなデザインで適度な余白があります。
こうしたデザインなら、ホテルのサービスや料理のクオリティも「高そうだな」と自然に思いますよね?
逆に、適当なレイアウトで、チープな色使いのサイトなら、「本当にサービスいいの?」「部屋は綺麗なの?」と疑問を持ってしまいますよね。
このように、宿泊したことがなくても、ユーザーはサイトのデザインだけで「高品質そう」と判断するのです。
そして、美しいデザインには、「見やすさ」や「信頼感」を与えるだけじゃなく、感情を引き出す力もあります。
「安心する」「ワクワクする」「信頼できる」などの感情は、デザインの要素によって引き出すことができます。
先ほどの帝国ホテルのサイトを眺めていると、
「きっと最高級のおもてなしをされるんだろうな」・「一回でいいからこんなところで宿泊してみたいな」という感情がでてくると思います。
それがデザインによって引き出される感情なのです。
このように、視覚的な刺激によって、ユーザーの感情を動かし、行動を促すことができます。
◾️純粋な美しさの心理的効果のポイント
・美しさにより品質を訴求することができる
・美しさによりユーザーの行動を促すことができる
論理のデザインとは何か?


論理のデザインとは、利便性の高いデザインのことです。
具体的には、以下の「使いやすさを最優先する」・「人の思考に寄り添ったデザイン」・「誰でも使いやすいデザインを目指す」からなります。
1. 使いやすさを最優先する
論理的なデザインの基本は、ユーザーの視点に立ち、操作のしやすさや情報の分かりやすさを最優先に考えることです。
どんなに洗練されたビジュアルでも、ユーザーが操作に迷ってしまっては意味がないです。
使いやすさを実現するには、シンプルで直感的な操作が鍵となります。
ユーザーは、Webサイト上で「どう操作すればいいのか」を考えながら使いたくはありません。
基本的に人間は面倒くさがりです。
自分のご飯を作ることや洗濯をすることなどの家事って面倒臭いですよね?なので、たまに、スーパーの惣菜で済ませたり、洗濯を1日先送りにしたりなどあると思います。
Webデザインでも根本は同じなのです。



ん?先ほどの例は僕のことではないですよ?笑
まさか、家事を放っておいているなんて…ないですよ!
話を戻すと、使いやすさを実現するには、必要な情報や操作が直感的に分かるデザインが求められます。
例えば、ECサイトで「購入」ボタンが目立たない場所に配置されていたらどうでしょうか?
ユーザーは「どこから買えばいいの?」と戸惑い、最悪の場合、購入を諦めてしまうかもしれません。
しかし、購入ボタンを適切な位置に配置し、目立つ色で表示することで、迷うことなく次のアクションへと進めます。
ZOZOTOWNとかわかりやすい例ですね⇩
◾️直感的に操作できるデザインのポイント
・重要なボタン(CTA)は目立つ色にする(例:「今すぐ購入」は赤やオレンジ)
・操作をシンプルにする(例:不要なクリックを減らす)
・ラベルを明確にする(例:「送信」ではなく「無料で申し込む」)
また、分かりやすい情報構造を作ることも重要です。
ユーザーが目的の情報にスムーズにたどり着けるかどうかは、サイトの情報整理にかかっています。
たとえば、カテゴリー分けが雑で、どこに何の情報があるのか分からないサイトでは、ユーザーは迷ってしまい、離脱の原因になります。
逆に、明確なナビゲーションやパンくずリスト(サイトの現在地を示すもの)を活用すれば、ユーザーはスムーズに目的のページへとたどり着くことができます。
先ほどのAmazonが良い例ですね。
ランキングや本など良く購入されるものがカテゴリーとして表示されています。


◾️情報を分かりやすく整理するポイント
・ナビゲーションメニューはシンプルに(5〜7項目に抑える)
・パンくずリストを設置し、ユーザーの現在地を明示する
・カテゴリーごとに情報を分類し、探しやすくする
2. 人の思考に寄り添ったデザイン
論理的なデザインを作るには、人間がどのように情報を処理するか(認知心理学)を理解することが欠かせません。
認知負荷を軽減し、迷わず使えるデザインにすることが鍵となります。
人間の脳は、一度に処理できる情報量に限界があります。
画面がごちゃごちゃしていると、何を見ればいいのか分からず、混乱やストレスを感じてしまうのです。
例えば、フォームの入力項目が多すぎると、「面倒くさい」と感じて離脱してしまうことがあります。
しかし、「必須の情報だけを表示する」「入力を3ステップ以内にする」などの工夫をすれば、ストレスなく完了できます。
freeeの資料ダウンロードフォームは、入力例が表示されていて、何を入力すればいいのか迷わない設計になっています。
ミエルカの無料トライアルの入力フォームは、必須の入力フォームが必要最低限かつ、何秒で入力できるか表示されているので簡単に申し込むことができるんだと一目でわかることができます。


◾️認知負荷を軽減するポイント
・不要な情報は削る(ミニマルデザイン)
・入力フォームはシンプルに(3〜5項目以内が理想)
・視線の流れを考慮し、重要な情報を目立たせる
また、一貫性のあるデザインで操作ミスを防ぐことも重要です。
「同じサイト内でボタンのデザインがバラバラ」「ページごとにフォントが違う」など、一貫性のないデザインはユーザーの混乱を招きます。
例えば、通常のボタンは青なのに、あるページだけ赤くなっていたら、「この赤いボタン、押して大丈夫?」と不安になるでしょう。一貫性を持たせることで、ユーザーは「次に何をすれば良いのか」を直感的に理解できるようになります。
◾️一貫性を持たせるポイント
・ボタンの色やデザインを統一する(例:「購入」は常にオレンジ)
・フォントやアイコンのスタイルを揃える
・レイアウトの構造を統一し、操作方法を学習しやすくする
3.誰でも使いやすいデザインを目指す
論理的なデザインでは、どんなユーザーでも快適に使えることが求められます。
特に、アクセシビリティ(誰でも利用しやすいデザイン)とモバイル対応(スマホでも快適に使えるデザイン)は、現代のWeb制作において欠かせない要素です。
誰でもストレスなく使えるデザインにすることが鍵となります。
年齢や身体的な制約に関係なく、すべてのユーザーが快適にWebサイトを利用できることが理想です。
例えば、お年寄りでも使いやすいように、コントラストを強めたり、音声読み上げに対応することで、より多くの人にとって利便性の高いデザインになります。
自然食研はお年寄りでも使いやすく、誰でも操作しやすいデザインになっています。
ログインや初めての方へのボタンが大きく、視覚的に見やすく迷いにくい設計になっています。


◾️アクセシビリティを考慮するポイント
・文字サイズは十分な大きさに(14px以上推奨)
・背景と文字のコントラスト比を適切に(WCAG基準に準拠)
・ボタンやリンクはタップしやすいサイズに(スマホでは44px以上推奨)
また、スマホ現代の世界で、モバイルファーストの設計もはずせない要素です。
スマートフォンの普及により、多くのユーザーはPCよりもスマホでWebサイトを閲覧するようになりましいたよね。
そのため、PC向けにデザインを作ってからスマホ版に対応するのではなく、最初からモバイルを基準にデザインを設計する「モバイルファースト」が重要になっています。
楽天のサイトは、モバイルファーストになっています。
右上のカートマークや中央上の検索窓などがモバイルに適したサイズになっています。


◾️モバイル対応のポイント
・指でタップしやすいボタンサイズを確保する(44px以上推奨)
・画面幅に合わせてレイアウトを最適化する(レスポンシブデザイン)
・読み込み速度を最適化する(画像圧縮・不要なアニメーション削減)
直感と論理のデザインの解説になります。
では、ある程度知識もついてきたと思うので、次は実践編といきましょう!
実務1見た目のいいデザインの作り方


まずは、見た目の良いデザインの作り方を解説していきます。
3色ルール:配色で印象を決める
まずは、3色ルールからです。
「3色ルール」 とは、デザインの統一感を保ち、視認性を向上させるために使う配色の基本ルールです。
配色のバランスを考えることで、見やすく、洗練されたデザインを作ることができます。
では、早速、配色の良いデザインと配色のよくないデザインを比較して見ていきましょう。
まず、2つのデザインを見比べてみましょう。



どちらが「高級感があり、統一感がある」と感じますか?
A
B
Aだと金と黒の組み合わせで、高級感のあるイメージになっていますね。
また、見た瞬間に高級感があり、「これは良い記事なのだろう」と感じやすいサムネイルのデザインです。
さらに、グラデーションを使ったゴールドの装飾が、よりリッチな印象を与え、洗練された雰囲気を強調しています。
Bだとコントラストが強く、ややチグハグな印象を受けますね。
青と金の組み合わせ自体は悪くないのですが、問題はデザイン全体の統一感です。
青は「信頼感」や「誠実さ」を表現するのに適していますが、プレミアム感や高級感とは少し方向性が異なります。
そのため、「高級感」を打ち出したいのに、「ビジネス系の真面目な印象」も混ざってしまい、意図がブレてしまっているのが課題です。
また、タイトル部分の黒背景とのコントラストが強く、色の組み合わせが少し不自然に感じられます。



以上から、結論、Aの方が高級感があり、統一感があるデザインです。
理由は以下の3つです。
✅ 「プレミアム感」を意識した3色ルールが適用されている
✅ 色のバランスが取れていて、統一感がある
✅ 視認性が高く、読みやすい
配色においては、「目的に合った色を選ぶこと」 と 「色の数を絞ること」 が大切です。
デザインを作る際は、配色の意図を明確にし、適切な色の組み合わせを選ぶことで、より魅力的なデザインに仕上がります。
3色ルールのポイントは以下3点なので押さえておきましょう。
①色を3色に絞ることで統一感を出す
②メインカラーを基軸に、アクセントカラーでメリハリをつける
③視認性を考慮し、読みやすいデザインにする
タイポグラフィ:文字選びでデザインの印象を高める
次は、タイポグラフィです。
タイポグラフィ(Typography) とは、文字のデザインや配置を工夫して、視覚的な魅力や可読性を高める技術のことです。
Webデザインや広告、印刷物などで「どんなフォントを使うか」「文字の大きさや間隔をどうするか」などを考えることが、タイポグラフィの重要な要素になります。
適切なタイポグラフィを選ぶことで、読みやすさやデザインの統一感が生まれ、ユーザーに伝えたいメッセージがより明確になります。



と、前置きはここまでにして質問です。
AとBどちらがタイトルを読みやすいですか?
A
B
Aだとフォントの統一感 があり、「WEBデザイナーにおすすめのツール」の文字が太めで視認性が高いです。
また、 重要な「10選」が大きく、情報の強弱がしっかりしています。
さらに、フォントの雰囲気がデザインとマッチしており、柔らかいイラストと馴染むフォントが使用されています。
フォントの与える印象は強く、デザインの雰囲気とフォントが合致していないだけで、企業サービスなどのブランディンにも影響します。
話を戻すと、Aのデザインでは、タイポグラフィが整理されているため、視認性が高く、デザインとの統一感も取れています。
Bだと、フォントがバラバラで視線が迷いやすい印象です。
フォントの種類が混在しており、「WEBデザイナーにおすすめのツール」と「10選」の書体が合っていません。
また、配置が不自然で、 文字の行間やバランスが崩れていて、視線が分散してしまう恐れがあります。
さらに、フォントが細すぎて読みにくく、イラストの雰囲気と合わず、統一感が欠けています。
Bのデザインでは、フォントの選び方と配置がバラバラなため、全体的に統一感がなく、読みづらい印象になっています。



以上から、結論、Aの方がタイトルを読みやすいデザインです。
理由は以下の3つです。
✅ フォントの統一感があり、視認性が高い
✅ 文字サイズに強弱があり、情報の優先順位が明確
✅ デザイン全体の雰囲気とフォントがマッチしている
このように、フォントを変えるだけで、デザインの印象は大きく変わり、文字を通じて「デザインの雰囲気」や「ブランドの個性」を視覚的に伝える力があります。
フォントや文字のスタイルは、そのままブランドのメッセージや印象に直結するのです。
「なんとなくフォントを選ぶ」のではなく、「デザインの目的に合わせた文字の選び方」を意識し、より洗練されたデザインに仕上げることが大切です!
タイポグラフィのポイントは以下3点なので押さえておきましょう。
①デザインに合ったフォントを選ぶ(イラストや雰囲気に合わせる)
② サイズや太さにメリハリをつけ、情報の優先順位を明確にする
③ 文字の配置や間隔を整え、読みやすくする
レイアウト:情報を整理して視線を誘導するコツ



前置き抜きで質問です。
どちらが「すっきりしていて、情報をスムーズに読み取れる」と感じますか?
A
B
Aだと、見出しと本文の間に適度な余白があり、各ブロックが整理されて見やすいですね。
また、強調すべきポイント(太字・色付け)が適切に配置されていて、 目が自然と大事な部分に向かいます。
さらに、見出しが左上に配置され、視線誘導が自然です。
Aのデザインでは、視線がスムーズに流れるため、ストレスなく内容を理解することができます。
Bだと、一見そこまでAと差はなく良さそうに見えます。
しかし、見出しが右上に配置され、視線の誘導がうまくできていません。
Bのデザインでは、視線が迷いやすく、内容を理解するのに余計な労力がかかります。



以上から、結論、Aの方がすっきりしていて、情報をスムーズに読み取れるデザインです。
理由は以下の3つです。
✅ 適度な余白が確保され、情報の整理がしやすい
✅ 見出し・本文・強調部分のバランスが良く、視線の流れがスムーズ
✅ 重要なポイントが目立ち、自然と目が向かう
このように、情報が整理されていないと、「何が重要なのか」が伝わりづらくなり、読みにくいデザインになってしまいます。「読みやすいデザイン」にするためには、適切な余白・視線の流れ・情報の整理を意識しましょう!
レイアウトのポイントは以下3点なので押さえておきましょう。
①見出しと本文の間に適度な余白を確保する(詰め込みすぎない)
②視線の流れを考え、情報をグルーピングする(関連する内容はまとめる)
③強調部分(太字・色付け)は適切に配置する(目立たせるところを統一)
以上が、実務1見た目の良いデザインの作り方の解説になります。
少し整理してみたので、理解できたか見返してみて下さい。
◾️3色ルールのポイント
①色を3色に絞ることで統一感を出す
②メインカラーを基軸に、アクセントカラーでメリハリをつける
③視認性を考慮し、読みやすいデザインにする
◾️タイポグラフィのポイント
①デザインに合ったフォントを選ぶ(イラストや雰囲気に合わせる)
② サイズや太さにメリハリをつけ、情報の優先順位を明確にする
③ 文字の配置や間隔を整え、読みやすくする
◾️レイアウトのポイント
①見出しと本文の間に適度な余白を確保する(詰め込みすぎない)
②視線の流れを考え、情報をグルーピングする(関連する内容はまとめる)
③強調部分(太字・色付け)は適切に配置する(目立たせるところを統一)
実務2利便性の高いデザインの作り方


次に、利便性の高いデザインの作り方を解説していきます。
ナビゲーション:ユーザーを迷わせない設計
まずはナビゲーションからです。
スーモのような賃貸サービスのサイトです。



どちらの方がスムーズに目的のページにアクセスできそうですか?
A
B
Aだと、検索バーが目立ち、物件を探しやすそうですね。
また、「最近見た物件」と「お気に入り」ボタンがあり、物件探しの利便性が高いですね。
Aのデザインだと、全体的にシンプルで、視線誘導がスムーズでユーザーは迷わず物件探しができそうですね。
Bだと、ECサイト向けのナビゲーションになっているため、不動産サイトとしては不自然ですね。
「カートに入れる」と「クーポン」ボタンがあるが、不動産サイトでは不要な可能性が高いです。
連続で物件を購入する人なんてそうそういませんからね。
Bのデザインでは、ECサイト向けの要素が含まれているため、不動産サイトの目的と合っていなさそうです。



以上から、結論、Aの方がスムーズに目的のページにアクセスできるデザインです。
理由は以下の3つです。
✅ 物件検索に特化した設計になっており、ユーザーの行動をサポートできる
✅ 「最近見た物件」「お気に入り」ボタンがあり、再訪問時の利便性が高い
✅ シンプルでわかりやすく、目的のページにアクセスしやすい
恐らく、このナビゲーションの違いでファーストビューのページ離脱率は2倍変わります。
実務に活かせるポイントとしては、ユーザーの行動仮説を立てると効果の出るナビゲーションを作ることができます。
例えば、物件探しサイトの行動仮説でいうと、
前提をもう少し具体的にすると
・日当たりがよく間取りの良い物件が多い物件探しサイト
・Google広告をかけている
・広告をクリックすると物件探しサイトに遷移する
この場合、一例ですが以下のような行動が考えられます。
①広告を見て「このサイトなら良い物件がありそう」と思い、クリック
② ファーストビューを見て「広告のイメージ通りで、良い物件がありそう」
③ 「日当たりの良い2LDKが欲しいな」と希望条件を決める
④おすすめ順で見てみたい
⑤ 「この物件良さそうだから、とりあえずお気に入りに入れておこう」
⑥ 似たような物件でお得なものはないかな?
⑦ 似たような物件で少し安かったため、お気に入り登録しておこう
⑧良い物件は見つかったから、また時間がある時に物件を探そう
このように例えばでいいので、行動仮説を立てるとどんなナビゲーションボタンが必要かわかりますし、ユーザーが最短で購入するにはどんな配置がいいのかも思い浮かびそうですよね。
ナビゲーションボタンのポイントは以下3点なので押さえておきましょう。
①サイトの目的に合った機能だけを配置する(不要な要素は削除)
② ユーザーがよく使う機能を優先的に配置する(検索バー・お気に入りなど)
③ 視線の流れを考え、直感的に操作できるデザインにする
フォームデザイン:入力のストレスを減らす
次はフォームのデザインです。
BtoBの資料ダウンロードのフォームです。



どちらのフォームのほうが、「サクッと入力できそう」 と感じますか?
A
B
Aだと、「住所」など、資料ダウンロードには関係のない項目が含まれています。
また、入力ガイドがなく、 どんな情報を入力すればいいのか、ユーザーが迷いやすいです。
Aのデザインでは、不必要な入力項目の存在や入力ガイドがないことが原因で、多くのユーザーが離脱しそうですね。
Bだと、入力項目がシンプルで、ストレスなく入力できそうです。
また、随所に入力ガイドがあるため、何を入力すればいいのか分かりやすいです。
さらに、 「営業電話は一切行いません」と記載があることで、電話番号の入力に対する不安を軽減し、信頼感を向上できます。
Bのデザインでは、「入力しやすさ」+「安心感」+「スムーズな導線設計」 がしっかり考えられており、ユーザーのストレスを最小限に抑える工夫がされていますね。



以上から、結論、Bの方がサクッと入力できそうなデザインです。
理由は以下の3つです。
✅ 必要な情報だけに絞り、無駄な入力を削減
✅ 入力ガイドを追加し、迷わずスムーズに入力できる
✅ CTAボタンを目立たせ、次のアクションが分かりやすい
フォームのデザイン一つとってもユーザーの心理状況を考えることが必要で、なめたらいけません。
普段私たちが入力している裏には、このような考えが何回もされてやっと、フォームが作成されるのです。
また、ワンポイントアドバイスとして、ヒートマップを使うと具体的にどこの入力で離脱しているのか判別つくので、PDCAを回すことができます。
具体的な使い方は後で解説いたします。
無料で、導入できるヒートマップもかなり多いので、ぜひ活用しましょう。
フォームデザインのポイントは以下3点なので押さえておきましょう。
①入力項目は必要最低限にする(不要な情報を求めない)
② 入力ガイド(プレースホルダー)を設け、分かりやすくする
③ CTAボタンを目立たせ、次のアクションを明確にする
ボタンデザイン:クリック率を上げる工夫
先ほどはフォームのデザインでした。
今回はフォームに到達してもらうために必要なボタンのデザインについてです。
いわゆるCTAボタンのことです。
CTAボタンとは、英語でCall to Actionといい、ユーザーに特定のアクションを促すためのボタンのことを指します。
さて、前置きはここまでにして、以下のAとBはプログラミングスクールの資料ダウンロードのボタンです。



あなたがプログラミングスクールを検討していたら、AとBどちらをクリックしたくなりますか?
さんざんデザインはシンプルで余白がある方が良いと説明してきました。
しかし、今回はどうでしょうか。
A
B
Aだと、直感的には分かりやすいですが、クリックする動機が弱いです。
テキストが短すぎるので、何の相談なのか、誰と話せるのかが分からないですね。
そして、情報が少なく、ユーザーにとってのメリットが伝わらないにくいです。
Aのボタンでは、シンプルで分かりやすいものの、「押す理由」が弱いため、クリック率が伸びにくい可能性が高そうですね。
Bだと、ユーザーにとっての価値が明確で、クリックしたくなりそうな気がします。
「現役フリーランス講師に相談できる」という具体的な価値が伝わってきます。
また、「無料相談する」とアクションを促す文言になっています。
そして、ユーザーにとってのメリットが明確なので、迷わず押しやすそうです。
Bのデザインでは、「誰と相談できるのか」「どんな価値があるのか」が明確になっているため、クリック率が高まりそうですね。



以上から、結論、Bの方がクリックしたくなりそうなデザインです。
いや、まあ。AとBだったらそりゃ極端すぎるしBを選ぶでしょと思った方!
CTAボタンを侮ることなかれです。
プロはこのボタン一つとっても徹底的にこだわります。
先ほどコンテンツにもよりますがとお伝えしましたが、それが重要なポイントになるのです。
コンテンツを見ているユーザーの心理状況の変化に合わせてCTAを変えることが必要になります。
例えば、ヒートマップを使っていて、プログラミングスクールのページで講師紹介のコンテンツが読み込まれていたとします。
その場合、CTAボタンを講師紹介のコンテンツのすぐ下に設置します。
そして、「好きな講師を選んで無料相談する」というボタンにします。
さらに、一工夫するなら、講師紹介のコンテンツに「詳しく見る」というボタンを設置して講師の色が出る自己紹介のコンテンツを付け加えます。
そうすると、「好きな講師を選んで無料相談する」というボタンを押しているユーザー像がかなりイメージできませんか?
というように、解説したらキリがないですが、このようにCTAボタンは一回作って終わりではなく、最適化していくことが重要になるのです。



ここまで説明すれば、Bの方がクリックしたくなる理由の説明はいらなさそうですね。
ボタンデザインのポイントは以下3点なので押さえておきましょう。
①具体的なメリットを伝える文言を入れる(例:「プロに相談できる!」)
② アクションを促す動詞を入れる(例:「申し込む」「今すぐ相談する」)
③ 視認性を高め、ユーザーの目に入りやすくする(ボタンの色・サイズ・余白の調整)
以上が、実務2利便性の高いデザインの作り方の解説になります。
少し整理してみたので、理解できたか見返してみて下さい。
◾️ナビゲーションボタンのポイント
①サイトの目的に合った機能だけを配置する(不要な要素は削除)
② ユーザーがよく使う機能を優先的に配置する(検索バー・お気に入りなど)
③ 視線の流れを考え、直感的に操作できるデザインにする
◾️フォームデザインのポイント
①入力項目は必要最低限にする(不要な情報を求めない)
② 入力ガイド(プレースホルダー)を設け、分かりやすくする
③ CTAボタンを目立たせ、次のアクションを明確にする
◾️ボタンデザインのポイント
①具体的なメリットを伝える文言を入れる(例:「プロに相談できる!」)
② アクションを促す動詞を入れる(例:「申し込む」「今すぐ相談する」)
③ 視認性を高め、ユーザーの目に入りやすくする(ボタンの色・サイズ・余白の調整)
実務3見た目も利便性も高いデザインの作り方


恐らく、デザイナーの多くがこの両立したものを制作するのに悩んでいるかと思います。
見た目はよくできるけど、利便性が低くてあまり売上に繋がらないデザインになってしまう。
一方、利便性が高いデザインは作ることができるけど、見た目のデザインがあまり良くないなんて悩みもあると思います。
この実務3では少しでもそんなお悩みを解決できるように解説していきます。
ファーストビューで「誰のための何のサイトなのか」を伝える
ファーストビューはサイトの命・心臓です。
ここの出来具合でサイトの7割が決まります。
そのくらい重要です。
ファーストビューの作成のみで食べていっている人もいますしね。
僕はファーストビュー職人と呼んでいます。
本題ですが、ファーストビューは見た目つまり直感の分野になります。
ユーザーがページに遷移して一番最初にみるコンテンツになります。
実際に、ほとんどのユーザーはファーストビューを3秒見てスクロールするか判断する傾向にあります。
考えてみたら人間の見た目の同じですね。
おおよそ数秒見て初対面の人の印象を無意識に決めていると思います。
Web制作のファーストビューも同じなのです。
ですので、めちゃくちゃ重要になります。
前置きはここまでにしておいて、実際に見てみましょう。
ずっとABの選択形式で飽きたと思うので、NG例をいくつか列挙する形で解説していきます。
後、工数の関係でガチガチのデザインを作成しているわけではないので、ご容赦ください。
NG例①テキストだけ



ちょっとこれは文章だらけで「ここは、〜」あたりで離脱しますね笑
テキストをしっかり読めば魅力は伝わるのですが、そもそも読まれなければ意味がありません。
改善するなら以下のようにスッキリさせるといいですね。
テキストが少なく内容がスッと入ってくると思います。
また、予約ボタンの導線を設けているのも、ユーザーがいちいち探さなくて済むので、負担の少ないデザインになっています。
NG例②何かすごいこといっているようで何もいってない



何の商品か分かりますか?
質感が心地良いんだ…くらいしか情報がありませんね。
何となく、服?布団?など思い浮かぶと思いますが、一体何の商品を販売しているかまでは判断できないと思います。
そのため、チェックのボタンも押さないですよね笑
一方、以下のデザインはどうでしょうか?
「シルクナイトウェア」という文言が入り、何となく快眠できるナイトウェアというイメージがつくと思います。
このように何か雰囲気は良いんだけど何を言っているか分からないデザインを時々見かけます。
今、ドキッとしたあなたは今この瞬間から、注意していきましょう。
僕も最初はやりがちでした。
ついつい何かめっちゃ良い感じの表現がおりてきて、デザインに落とし込んでしまうんですよね…
まあ、恐らく、多くの人通る道だと思うので安心してください。
今から変えていけば問題ないです!
NG例③意識高い系ビジネスマンみたいなやつ



もはや厨二病と言っても良いくらいですね…
「空間をクリエイトする」まさに意識高い系のビジネスマンが使ってそうなフレーズですね。
こんな恥ずかしいデザインないでしょ!と思っているあなた。
甘いですね。
ベンチャー系の意識高い系デザイン企業でたまに見かけるので、笑えないんですよね。
こういうデザインを作る会社だけとは関わらないようにしましょう…
ということで、カタカナを少し多用している部分が見られるので、
以下のように変えると、良いですね。
だいぶ落ち着きましたね。
余計にかっこいいフレーズが使用されていないので、訴求内容が明確になりました。
まさにシンプルで洗練されていますね笑
NG例④ベネフィットが分からない
ここからは、実際に過去使われていたLPを元に紹介していきます。
このデザインでは「そよ風感じる肌、さらさら快適に。」というキャッチコピーがありますが、
具体的に「どんな効果があるのか?」が明確ではありません。
たとえば、「夏の汗ばむ季節にピッタリ」「洗い上がりがスッキリ」などの情報がないため、ユーザーが使用後のイメージを持ちにくくなってしまいます。
もし、ベネフィットを伝えるなら、
「汗ばむ季節もスッキリ爽快!保湿しながらさらさら肌に。」のキャッチフレーズを使うとメリットが直感的に伝わると思います。
ただ、見た目はだけのレベルでいうとかなり上位レベルのデザインなので、後は売れるためにどうすればいのかという点を先ほどのように付け加えればOKです。
では、逆にOKな例はないの?と思っていますよね。
もちろん紹介します。
このデザインでは、3つのポイントがあります。
良いポイント1:ユーザーが求める効果を具体的に記載している
「ヒノキの香りで快適な睡眠タイム」と記載されており、香りによるリラックス効果があることが伝わります。
また、「美人温泉監修」と入れることで、品質の信頼性も補強されていますね。
良いポイント2:視覚的にベネフィットを補強している
・シャンプーをしている女性の写真 → 「使用時の心地よさ」を想像しやすい
・泡立ちの様子が分かる → しっかり洗えるイメージを与える
・ヒノキのナチュラルな色合い → 「オーガニック」や「リラックス」といった印象を与える
上記3つによりテキストではなく、デザインでベネフィットを訴求している点はとても良いです。
良いポイント3:成分の特徴を強調している
右側に 「ノンシリコン」「アミノ酸」「タダ―オイル」 などの成分が明記されており、
「このシャンプーはどんな特徴があるのか?」が ひと目で分かる設計 になっています。
以上のように、ファーストビューは3秒の勝負となるため、端的に明確にデザインで表すことが必要となるのです。
また、注意点として、ただ見た目の良いデザインを作れば言い訳ではなく、理論的な利便性のあるデザインの要素も同時に満たさなくてなりません。
「詳しくはこちら」などのCTAをどのデザインにも分かりやすい箇所に設置していたことに気づきましたか?
これが見た目も利便性も高いデザインということなのです。
サイトコンテンツ
サイトコンテンツとは、サイトにある各セクションの見出しのことです。
LPでいうと、
・ファーストビュー
・ニーズ
・ソリューション
・ベネフィット
・その理由
・お客様の声
・CTA
などのことを指します。
このサイトコンテンツで重要になるのが、量と順番です。
NG例とOK例をそれぞれ解説いたします。


こちらのデザインでは、各コンテンツがテキストばかりになっていて、読み進めるのがストレスに感じてしまいます。
このデザインがNGなポイントとしては以下3点です。
ポイント1:ファーストビューが情報過多
最初に 「削り取るだけのマーケティングは時代遅れ」 というメッセージが表示されています。
しかし、 一見インパクトがあるように見えて、具体的にどんなサービスなのかが伝わらないですね。
ポイント2: 視認性の悪いCTA
CTA(行動喚起ボタン)のデザインが他の要素と同化していて、 目立たずクリックされにくい 状態になっています。
また、ボタンの文言が 「資料請求はこちら」 のみで、 メリットや誘導が弱い ため、ユーザーが行動を起こしづらくなっています。
ポイント3: 情報量が多すぎる
テキストばかりで、読み進めるのが ストレスになる構成 です。
特にBtoBのLPでは、 忙しいビジネスパーソンが「短時間で要点を理解できるか」が重要 なので、視覚的に分かりやすいデザインが求められます。
ただ、シンプルすぎても情報量が少なくなり、魅力を訴求しきれないこともあるので、バランスが重要になります。


一方、OKな例も見ておきましょう。
こちらのデザインでは、ユーザーが検討する際に必要十分な情報量となっています。
少ないくらいに感じるかもしれませんが、コンバージョンが資料請求になっているので、これはあえてあのでしょう。
それらを踏まえ、このデザインが良いポイントとしては以下2点です。
ポイント1:ファーストビューで「何ができるか」がすぐ分かる
「BtoB受発注システム」 という具体的なサービス名が記載され、 「業務の効率化・コスト削減」を実現する という ベネフィットが一瞬で伝わる 設計になっています。
ポイント2:CTAボタンのデザインが適切で行動を促す
CTAボタンは 視認性の高い色(オレンジや青など)で統一され、目を引くデザインになっています。
また、 ボタンの文言も「無料相談はこちら」「導入事例をチェック」と具体的なアクションを示す ことで、訪問者が次のステップに進みやすくなっています。
以上のように、売上に繋げるために、ユーザーががすぐに行動できるように、情報をシンプルに整理し、適切なCTAを配置することが重要になります。
NG例のように 「情報が多すぎて分かりにくい」「何を提供しているのか伝わらない」 という状態では、多くのユーザーが離脱してしまいます。
また、適切な順番でコンテンツを呼んでもらわないとユーザーにストレスを与え、離脱されてしまいます。
仕事の会話でも同じですよね。
結論⇨理由⇨具体例⇨結論の順番で話すと相手に伝わりやすいとされています。
コンテンツも同じでまさにユーザーの行動を先読みして会話をしているようなものなのです。
一方、 OK例のように「課題・解決策・成果をシンプルに伝え、行動を促す設計」にすることで、コンバージョン率を大幅に向上させることが可能です。
そのため、コンテンツの見た目と利便性を両立させ、ユーザーに商品を購入してもらえるデザインを作成することが重要になるのです。
ワンポイント
・ヒートマップの活用
ヒートマップの導入のみで終わるものはただのデザイナー、ヒートマップを適切に扱えるものはただのデザイナーで終わらぬできる職人です。



記事を書いてる時に勝手に考えました笑
先ほどもヒートマップの活用についても紹介しました。
具体的に私が使用しているヒートマップを紹介します。
クラリティというものです。
一般的なヒートマップに加え、ユーザーの動きの録画もできます。
そのため、具体的にどこのコンテンツをどのくらい読んで離脱したのか、もしくはコンバージョンしたのかがわかります。
それらの情報を活かして、PDCAを回していくと、より成果のでるデザインを作成することができます。
・商品のLTV
難易度は難しいですが、商品のLTVも考慮して作成できるとよりデザイナーとしての価値は高まります。
ちなみに、LTVとはライフタイムバリューのことで、1人の顧客が生涯にわたって企業にもたらす利益の総額のことを指します。
話を戻して、LTVを考慮するとはどういうことかというと、
一回購入の単発商品の場合は、購入してもらう量が重要になるので、一発目のインパクトが重要になるのですが、定期便の購入などLTVが高いものは、購入してもらう量ではなく、納得して定期的に購入してもらうことが重要になります。
コンテンツに定期購入者の声や定期購入のメリットを訴求する文言が重要になります。
単発商品の例でいうと、ゲーム機ですね。
スイッチやプレイステーションは単発商品となるため、大々的に告知を行います。
一方、定期購入商品は、化粧品や美容院です。
毎回同じような乳液や洗顔料など使っていませんか?毎回同じ美容院で髪を手入れしていませんか?これらの商品は一回経験して満足度を体感しないと分からない商品が多く、初回キャンペーンや無料体験などの告知が多いです。
最初だけ利益は薄く、後の定期購入で利益を取るといった戦略ですね。
・流入元
広告経由か自然流入か。広告の媒体は何か。SNSは使うか?どんなSNSを使うか?
シーン別にコンテンツを作りかえられると一流デザイナーですね。
なぜなら、流入元によってユーザーの期待値がことなるからです。
例えば、インスタグラムでたまたま見かけた化粧品と自分で気になってGoogleで直接調べた化粧品どちらの方が購入率は高いと思いますか?
後者のGoogleで検索した方ですよね。
ただ、Googleだとすでにニーズが顕在化しているので、リーチできる数でいうと少ないです。
一方、インスタグラムだと多少興味のある人にも広告が表示されるので、リーチできる数に優位性があります。
というように一長一短なので、それぞれに合わせた広告を表示させることが必要となります。
で、具体的にはGoogleの方では、デザインのコンテンツの量を比較的少なくします。
Googleではニーズが顕在化しているので、どんなキーワードで流入しているのかも分かります。
そのため、キーワードを元に短いフレーズでいかに魅力を訴求して、購入してもらうかが重要になるのです。
一方、インスタグラムでは、デザインのコンテンツ量を比較的多くします。
インスタグラムだと、続きが気になるようなキャッチなーバナーや動画をクリックして、流入してきます。
その時のユーザーの心理は、もっと詳しく知りたいという期待値です。
そのため、コンテンツ量を比較的多くし、少し情報量が多いくらいの粒度でデザインを作成することが重要になります。
というように、流入元を考慮してデザインを作成するとさらにデザイナーとしての腕を高めることができます。
まとめ



いやー長かったですね笑
ここまで本当にお疲れ様でした。
最後にまとめると、
売上最大化を目指すデザインには、直感と論理という2つの視点があります。
まず、直感的なデザインは見た目の心地よさを追求し、視覚的な美しさを提供することが重要です。
一方、論理的なデザインはユーザーの利便性を最優先し、操作のしやすさを高めることが重要です。
さらに、実務においては、配色やタイポグラフィ、レイアウトなどの見た目のデザインと、
ナビゲーションやフォーム設計、ボタンデザインといった利便性を両立させることが求められます。
どちらか一方に偏ることなく、バランスよく設計することで、ユーザーの心を惹きつけ、成果につなげるデザインが実現できるのです。
ぜひ、今回学んだことを実務に活かしてみて下さい!
では、また!