なぜこの記事を執筆しようと思ったのか
こんにちは。デジタルラボのらいちです。
これからWeb制作フリーランスを目指す方にとっては、どのようなスキルを身につけ、どのように仕事(案件)を獲得すれば良いのかという流れが分からない方も多いのではないでしょうか。
私もかつては似たような悩みを抱え、なかなか案件獲得ができなかったという過去があります。
そこで、この記事ではWeb制作フリーランスを目指す方が身につけるべきスキルについて解説していきます。
Web制作フリーランスに必要なスキル

Web制作フリーランスとして活動していく上で欠かせないスキルは次の2つです。
・制作スキル
・営業スキル
以下で詳しく解説していきます。
制作スキル
Web制作フリーランスに必要なスキルとして真っ先に思い浮かぶのは、こちらの制作スキルではないでしょうか。
実際にWeb制作を行う上で必須となる制作スキルです。
その中でも下記の4つの要素に分けられます。
順に見ていきましょう。
- コーディングスキル
コーディングスキルとは、実際に手を動かしてプログラミングをするためのスキルを指します。
プログラミング言語を書くことで、成果物となるWebサイトを作っていきます。
プログラミング言語には多くの種類がありますが、その中でもWeb制作で主に使用される言語としては、HTML/CSS, JavaScript, PHP等が挙げられます。

厳密には、HTML/CSSはプログラミング言語ではなくマークアップ言語と呼ばれます。
これらを学ぶ手段としてはProgateやUdemy、参考書、スクールなどがあります。



Progate:初心者向けのプログラミング学習サイト
Udemy:有料動画学習サービス




また、すでに挙げた言語の他にも様々な言語があるため、Web制作フリーランスとしてどのような案件を獲得したいかによって学ぶべき内容が変わってきます。
・WordPressスキル
WordPressとは、Webサイトやブログの構築・運営に利用できるソフトウェアで無料での利用が可能です。


編集機能やカスタマイズ性の広さにより、現在ではWebサイトの約40%がWordPressで構築されているとも言われています。
そのため、実際にWebサイトを制作する際には活用すると便利であると同時に、非常に幅広く利用されていることから、WordPressを扱うスキルはWeb制作フリーランスにとっては身につけるべき必須スキルの一つとも言えます。
・デザインスキル
デザインスキルは顧客のWebサイトの見た目と使いやすさがビジネスの成功に大きく影響するため必要となります。
フリーランスとしてWebサイトを制作する場合、ただ動くサイトを作るだけでは不十分で視覚的に魅力的でユーザーが簡単に操作できるデザインが求められます。
これができるとクライアントの満足度が高まり、リピートや紹介に繋がります。
フリーランスとして必要なレベルは、基本的なデザインのルール(レイアウト、色使い、フォント選び)を理解することに加えて、どんなデバイスでも見やすいデザイン(レスポンシブデザイン)や、使いやすいインターフェース(UI/UX)を作れることが必要です。
さらに、Adobe XDやFigmaなどのデザインツールを使ってプロトタイプを作れると、クライアントに対してデザインの提案がスムーズにできます。
・ライティングスキル
Web制作でのライティングスキルはユーザーにとって分かりやすい情報提供や検索エンジンで上位表示されるために重要です。
また、検索エンジンで上位に表示されるようにキーワードを自然に盛り込んだ文章やユーザーに行動を促す文章(例えば「今すぐ購入」など)を書く力も重要です。
フリーランスとして必要なレベルは、基本的なSEO対策や読みやすい文章を書くスキルを持っていることが求められます。
これができれば、クライアントにとって価値あるコンテンツを提供でき、信頼を得ることができます。
これらのスキルを身につけ成果物としてあげることができたら、独立するための制作スキルの準備はある程度できたと言えます。
しかし、いくらスキルを身につけても、制作スキルのようなハードスキルは見える化しなければ相手に伝わりません。
そのため、ポートフォリオを作成し身につけたスキルを見える化することが必要となります。
ポートフォリオの作成手順は下記のブログで紹介しています。気になる方はご覧ください。
ポートフォリオには様々な役割があり、Web制作フリーランスとしてのスキルレベルのほか、自分がどの分野・領域に特化しているかを示す手段としても活用することができます。



ポートフォリオで示せることには、次のようなものがあります。
・自己紹介
・Web制作フリーランスとしてのスキルレベル
・提供可能なサービス内容
・得意分野、領域
・過去の成果物
自分は何を得意としていて、どのようなクライアントの案件を獲得したいかという目的を明確にした上で制作するようにしましょう。
営業スキル
制作スキルを身につけていても案件を獲得できなければWeb制作フリーランスとして仕事をすることができません。
また、案件を獲得しなければ安定した収入が得られなく、フリーランスとして食べていくことも叶いません。
そのため、継続的に収入を得て活動するには営業スキルが必要となります。
ここでは、初心者Web制作フリーランスにおすすめの営業方法を下記5つご紹介します。
・コミュニケーションスキル
クライアントとの円滑なコミュニケーションが信頼関係を築き案件を獲得することにつながります。
ニーズを正確に理解し適切なタイミングで対応することで、満足度を高めリピート案件にもつながることがあります。
そのため、コミュニケーションスキルは独立する際に必要なスキルといえます。



ポイントはクライアントとの打ち合わせやメールでのやり取りの際、明確で簡潔な表現を心掛けることです。
また、積極的にコミュニケーションを取ることでスキルが向上します。
・提案力
クライアントの要望以上の価値を提案し提供することで、他の競合と差別化でき案件獲得することにつながります。
新しいアイデアや改善点を提案できるとクライアントから高評価を得ることができ、長期的な関係構築にもつながります。
そのため、提案力は独立する際に必要なスキルといえます。
ポイントはクライアントの業界や市場動向をリサーチし、その知識をもとに具体的な提案を行うことです。
提案内容を整理し視覚的な資料やデモを用意することで説得力が増します。
・価格交渉力
適正な価格で契約を結ぶことは収益の安定に直結します。
価格交渉が上手くいけば自分の価値を守りつつクライアントとの良好な関係を維持できます。
安易に値引きすることなく正当な報酬を得ることが重要です。
そのため、価格交渉力は独立する際に必要なスキルといえます。
ポイントは自分のスキルや提供する価値に見合った価格を設定し、自信を持って提案することです。
また、市場相場を調査し適正価格を理解することも大切です。
価格交渉の場では、価値を強調しつつ柔軟な対応を心掛けましょう。
・リレーションシップマネジメントスキル(顧客関係管理)
クライアントとの長期的な関係を築くことで安定した収益を得られます。
良好な関係を維持することはリピート案件や紹介を通じて新たな仕事を確保するためにも重要です。
そのため、リレーションシップマネジメントスキル(顧客関係管理)は独立する際に必要なスキルといえます。
ポイントはプロジェクト終了後も定期的に連絡を取りクライアントの状況やニーズを把握することが効果的です。
また、定期的なメンテナンスやサポートを提供し信頼関係を強化しましょう。
・リードジェネレーションスキル(顧客獲得)
フリーランスとして活動するには新しいクライアントを継続的に獲得することが収益の安定化に欠かせません。
ターゲット顧客を明確にし効率的にアプローチすることで新規案件を増やすことができます。
そのため、リレーションシップマネジメントスキル(顧客関係管理)は独立する際に必要なスキルといえます。



ポイントはSNSやブログ、ネットワーキングイベントを活用して自分の存在を広く知ってもらうことが大切です。
また、ターゲットとなる業界や企業をリサーチしニーズに合ったアプローチを行うことで効果的な顧客獲得が可能です。
以上がWeb制作フリーランスとして独立するのに必要な営業スキルになります。
一方で、成果物を完成させるためにも、同じくらい営業のリソースを減らすとこも必要です。
下記におすすめの効率的な営業手法を3つ紹介いたします。
- Web制作会社に営業をする
Web制作会社の下請けとして案件を受注する方法です。
Web制作会社には案件を獲得するために営業部隊がいます。
そのため、Web制作会社に営業し実力を評価されると制作会社の営業部隊が獲得した案件をいただくことができ、自身の営業活動のリソースを減らすことができます。
営業し案件を受注する方法としては、Web制作会社のお問い合わせフォームやメールアドレス宛に連絡を取ります。
その際、相手のメール開封率や返信率を高めるため、送るメールの題名やメッセージの内容に注意するようにしましょう。
- クラウドソーシングを利用する
クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどのプラットフォームを利用する方法です。
テレアポや企業訪問などで営業し案件を獲得するには、工数がかかり非効率的です。
一方で、クラウドソーシングサービスなどのマッチングサイトでは、受発注を目的とした人がプラットフォームに集まっていることや数分で案件の募集・応募ができるため、非常に効率的です。
クラウドソーシングで募集されている案件の特徴として、「コーディングのみ」など、Web制作の全工程のうち一部工程のみで募集されていることも多く、自分のスキルで対応が可能な案件に絞って提案することができます。
ただし、競合となる受注者数が多いため、価格勝負になりがちな点には注意が必要です。
- 案件獲得までサポートしているスクールに通う
多くのWeb制作を学べるスクールでは、Web制作スキルは学べても案件獲得まではサポートされていませんが、案件獲得までをフォローしてくれるスクールも存在します。
このようなスクールであれば案件獲得まで並走してくれるため、安心して学習・営業活動を進められます。
ただし、すべてをスクール任せにしてしまうとうまくいかないため、自分で学び実践する姿勢であり続けることが重要です。
Web制作フリーランスが使用すべきツール


ここまででWeb制作フリーランスに必要なスキルについて解説してきましたが、実際の開発シーンで活用すると便利なツールがいくつかあります。
ここでは、Web制作フリーランスなら知っておきたい便利なツールを4つご紹介します。
・Visual Studio Code(VS Code)
・Adobe XD
・Photoshop
・Illustrator
Visual Studio Code(VS Code)


Visual Studio Code(VS Code)はWeb制作をするフリーランスにとってとても便利なツールです。
使いやすく動作も速いので初心者でも安心して使えます。
HTMLやCSS、JavaScriptなど、Webサイトを作るための言語を簡単に書くことができ入力をサポートしてくれる機能もあります。
また、コードを保存するとすぐに画面で変化を確認できるので作業がスムーズです。
さらに、無料で使えるためコストもかからずお得です。
VS Codeを使うことで仕事がもっと効率的になります。
Web制作をする上ではVS Codeを導入するようにしましょう。
Adobe XD


Adobe XDとは、Webサイトのデザインやフレームワーク制作に使用されるデザインツールです。
実際のコーディングは、デザインツールで作成された「デザインカンプ」をもとに行います。
そのため、デザインカンプを閲覧したり、制作するWebサイトで使用する画像素材の書き出しを行う際に必須となるツールです。
スタータープランであれば無料で利用可能なので、Web制作フリーランスとして活動するなら導入しておきましょう。
Photoshop


Photoshopは、Adobe XDやPhotoshopと同様にWebサイトのデザインやフレームワーク制作に使用されるデザインツールです。
画像の編集や加工が簡単にでき、Webサイトのデザインやバナー制作に最適です。
特に、複雑なレイヤー操作や、色補正、エフェクト追加などが簡単にできるため、プロフェッショナルな仕上がりを実現できます。
また、Web用に画像を最適化する機能も備えており、ページの読み込み速度を向上させることができます。
Photoshopを使うことで、クオリティの高いデザインを効率的に制作でき、クライアントに満足してもらえます。
Web制作フリーランスとして活動するなら導入しておきましょう。
Illustrator


Illustrator(イラストレーター)もAdobe XDやPhotoshopと同様にWebサイトのデザインやフレームワーク制作に使用されるデザインツールです。
Adobe XDやPhotoshopと比べると使用頻度は低めです。
Illustratorは、Web制作フリーランスにとって便利なツールです。
主にベクター画像を扱うため、ロゴやアイコンなど、拡大しても画質が劣化しないデザインを作成できます。
これにより、Webサイトや印刷物など多様なメディアで高品質なグラフィックを提供可能です。
また、パスや図形の精密な編集ができるので、細部までこだわったデザインが実現します。
Illustratorを使うことで、プロフェッショナルなビジュアル要素を効率的に作成でき、クライアントに高い付加価値を提供できます。
活用するシーンもあるためこちらもぜひ導入しておきましょう。
Web制作フリーランスに必要な要素まとめ
この記事ではこれからWeb制作フリーランスを目指す方に必要なスキルについて解説してきました。
フリーランスを目指すにあたってスキルと案件獲得が壁になってきます。
独学で学ぶには限界があるので、スクールに通って高いスキルを身につけることをおすすめします。
また、案件獲得のサポートが実施しているスクールもあるので、フリーランスを目指す場合は、そのようなスクールもおすすめします。